国内から夜の旅立ちは久し振りのことで、前回は1999年1月のこと、関空発タイ国際航空バンコク行きだった。サラリーマンが仕事を終えてから乗ることができるということで密かな人気があったあの深夜便は、今でもあるのだろうか。今回のエアーアジアX、クアラルンプール行きは、思った程日本人の数が多くない。というか少ない。LCCの利用が未だ一般的ではないのかもしれない。クアラルンプールはLCCではちょっと遠い気がするのだろうか。ヨーロッパのようにその多くが2-3時間程度でカバーできる範囲内の場合は本当に気楽に乗ることができる。(若干条件付だが、、、)
フライトの4時間前なんて珍しく早く着き過ぎたのは、家の近所から直行バスで行ったからで、道が全く混んでいなかった。時間を考えればそりゃそうだろう。国際線ターミナルを色々歩き回るが店の多くは10時閉店なので欲しかったものを幾つか買いそびれてしまった。まあいいか。日本最後の晩餐はとんかつ定食。展望テラスは大きな英語表示のイルミネーションが印象的。夜なので余計なものが見えないせいだ。利用者以外にデート等にも使われている模様。アクセスが良いから当然だろう。夜の飛行場の眺めはクールでかっこいい。
そんな中でひとり闇夜を見つめている人間もいる。何を考えているのだか、もう若いとはいえない歳になって、今頃こんな場所にいるなんて。おまけに準備におおわらわであわてて家を出たばかり、旅立ちをまだ実感できていない。
それは僕です。