この街にはもともと色々な人種の人たちが住んでいてさらに観光客も多い。特に注目されることもなくその中に紛れ込み、自分のペースで気楽に行動できる。チャイナタウンとブキッビンタンを歩き回り、屋台で食事をする。ペトロナスタワーに展望ツアーで昇る。ごく普通の観光客として振舞う。とあるカフェで店員から「ニホンジンデスカー」と微笑みながら尋ねられる。昔の旅仲間とはもう疎遠になってしまったが、KLの評価はどんな位置なのか尋ねてみたい気になった。確かマレーシアに入り浸っていた輩が何人もいた。この数日間だけだが個人的には食い物の評価が高得点を叩き出している。「食べ物が美味しいだけで幸せな旅ができる。」昔旅の途中で1週間程同行した女性がそんなこと言っていたが、女性でなくともこれは真理であると思える。
チャイナタウンはどこでもチャイナタウンだなあという感想。
ブキッビンタンの大通りの突き当たりにある、巨大なアトリウムを持つショッピングセンター。吹き抜けの底はカフェになっていて、座り心地の良いソファに体を沈めたら、一日の疲れがどっと出てきて動けなくなった。このような大きなショッピングセンター、諸外国の首都などではよく見かけるのだか、日本では法律が厳しく簡単には作れない。この建物も排煙対策とかどうなっているのだろう、とか気がつくと野暮な方向に思考が流れていくが、ダイナミックな空間スケールって人は本能的に欲しているのではないかと思ったりする。気持ちいいよ、まったく。