一晩たって、やっぱり自転車ではなくミニバイクを借りた方がよかったと思い直し、レンタルすることにした。宿でとってもらったホスペット発のスリーパーバスの出発時間が夜の11時なので、暗くなるまで時間をつぶさなければならないし。
チェックアウト後、午前中はまったり食事と読書をして昼にバイクを借りた。1日150Rs。
ペトロール1リットルは別料金100Rsを支払った後、受付氏がどこからかPETボトルに入れてきた液体をタンクに注ぎ込んだ。ブレーキはキューキューいうしライトは切れている。心配は尽きないのだが、とりあえず右手でアクセルをふかすと体がもっていかれるような感じで急発進した。その先のデコボコ道を越えハンピバザールから抜ければ、あとは好きなところへどこへでも行くことができる。
昨日数時間かけてまわったところを30分程度で済ますことができた。それも気持ちよい風に吹かれて汗一つかかずにである。オートバイほどスピードは出ないが、ひと気の無いのどかな風景の中、操る機械と自分の体が一つになって風をきる感覚、昔単車に乗っていた頃を思い出した。交通も少なくたまに抜かれるだけで、それ以外は完全に自分の世界である。
昨日行けなかったヴィッタラ寺院へも足を伸ばすことができた。しかし昨日のサイクリングの体たらくは何だったのだろうと思い返すが、それもバイクとの比較ができてこそである。もちろんサイクリングには良さがあるのだが、できればもう少しマシな自転車で楽しみたかった。そういう意味では、昨日今日のペア一組で良い思い出になったということにする。