もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

フォート・コーチン

ようやくケララ州。フォート・コーチン(〜マッタンチェリー)は期待を裏切らない。
喧騒のバンガロールから一転、緩い雰囲気にニンマリとなる。そのうえ過去の歴史の積重なりが残り香のように色濃く感じられ、これは魅力だ。生暖かい空気は海沿いのため湿気が多く、何となく懐かしの東南アジアのニオイさえかぎとれる。人々の表情も穏やかで、対応も優しく色々親切。明らかに人が違う! 惜しむらくは町中に西洋人観光客が溢れていることか。

毎日海沿いをただ歩いたり、座ってぼんやりとすることが日課となっている。チャイニーズ・フィッシングネットは朝早く漁をしているのだろうか。この辺りは無数の水草が途切れなく流れて着いては去って行く。何人もの物売りと顔見知りになってしまった。木陰のベンチは常にインド人に占領されている。立ち飲みの一杯のチャイがこれまた美味い。腰を下ろしているとたいてい日に1人はインド人が話しかけてくる。

ただ、暑い。日なたを歩いていると、いつの間にか体の表面に汗がじわっと浮き出ている。喉も非常に渇く。結局昼下がりに宿に戻りシャワーを浴びて部屋でゴロゴロ。疲れている時は甘いファンタの方がいい。



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夕方にまた町に出るが結局は海に来ている。きれいな夕暮れを期待しているのだが、いつも、それほどではない。気温が下がった分、風が気持ちよく感じられる。単純な投げ網で魚を採っている人がいる。フィッシングネットの影が暗くなった空に浮かび上がる。対岸のコンビナートの灯りが揺れている。いつの間にかまわりのインド人は帰ってしまった。この町では星は意外と見えない。夕食のメニューはフィッシュフライ(といっても衣はない。フライパンで焼いたものだろう)が美味しい。ここではチャパティではなくライスを。



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宿に戻り後はネット三昧。10時過ぎには寝たいのに気付くといつも12時。wifiフリーの宿はある意味まずい。


こんな毎日が続いています。