もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

マナール

地図を見ていて、マナール島の先端に行って見たくなった。

そこにはタライマナールという小さな町がある。かつて、インド行きのフェリーが発着していたが、内戦によりスリランカ北部一帯が情勢不安定となったため船の運行は不可能となった。現在は海軍が駐在しており、錆びた桟橋の残骸と使われなくなった灯台が残っているという。

マナールのプライベートバススタンドからちょうど一時間、ここから海へ行けと車掌にバスから降ろされた。終点ではないようだ。一本道を5分ほど進むと海が見えてきた。浜へ出ると漁師のための小屋が数多く立ち並んでいた。漁村の雰囲気だ。桟橋の残骸と灯台は海軍の敷地内で立ち入ることができない模様。
かつての桟橋の賑わいを想像しながら、漁師や子供たちと話をしたり、浜辺を30分ほどブラついた。もう少し長くいたかったが、日差しが強くて肌がジリジリ焼け、汗も噴き出してきたので、切り上げた。その程度でちょうどよかった。

バスの車窓はのどかなもので、海が近いのでやはり低湿地、干潟のすぐ近くも走る。水鳥だけでなく野生の牛やロバまでもがのんびりと草を啄んでいる。(野良ロバは町中にもいる)
片道60ルピー。キャンディやコロンボへ戻る途中の小休止にぴったりの小旅行。


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マナールの町自体は特に見所はないが、こういう普通の町を数時間あてもなくぶらぶらするのも、たまにはいいのではないだろうか。観光客など皆無で、そのせいか知らないが出会う人がよく声をかけてくれる。特徴などないものの静かで何か雰囲気があり、愛着がわいた。

町の入口に架かる新しい橋 ”新マナー橋 愛(まな)の橋” はつい先年「日本国」により作られ寄贈されたものだが、プレートに刻まれている文字を読むと…、半分駄洒落かよ(笑)。
どういうセンスをしているのだ?まったく。恥ずかしいじゃないか。



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