もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

プドゥチェリでクリスマスを過ごす

せっかくだから旧仏領のポンディまで来たのに、何だか雰囲気は無い。

考えてみれば、たとえ過去の面影が残る区域があっても、ここの住民はほとんどがタミル人なのである。
おまけに週末と繋がっているためか、インド人旅行者も多い。オーロビンドアシュラムの持つ安宿もずっと満室のままだ。

場所を間違ったなと舌打ちしながら、仕方がないさ、これも旅だと、いつものように運命におとなしく従う。まあクリスマスなんて無いものと思えば良いだけのことだ。

街の装いといえば、大々的にメリークリスマス的なことはしていない。例の音楽も聞こえるわけではない。所々ショーウィンドウのマネキンに帽子だけ載せてあったり、スーパーの店員がこれまた帽子だけ被っていたりとか、中途半端な感が拭えない。

宿については、どこも予約で一杯、一苦労なので、こんな塩梅では年末も大変な事になりそうだと気付き、ネットカフェへ駆け込み年越しの宿をAGODAで予約してしまう。少し奮発したので、予約確定のメールを眺めながらちょっとニンマリする。正月くらい贅沢、いいでしょう、一人旅でも。


海辺に座って読書をしたものの、岩に当たり砕ける波頭に気をとられてなかなか先に進まない。同じように一人で本を読んでいる西洋人旅行者が他にもいた。ポンディで一人静かになりたいのなら海辺に来るのが一番手っ取り早い。波が結構荒い分、その大きな波音は周囲の雑音を消してくれる。

でもこの本、半七捕物帳はとても面白い。キャンディのセバナGHでいただいて交換してきた文庫本。数えたら旅に出て12冊目。読み終えたので、この本もいづれどこかで新たな読み手に渡ることになるだろう。

細かな水しぶきが舞う中、肌や髪がべとべとしてきたので腰を上げる。無意識に舐めたくちびる、塩っ辛い。まさに海の味だ。

宿に帰りシャワーを浴び一休み、暗くなり再び街へ。普通のインド人地区はもちろん普通のインド人の街で、特にバイクであふれていて、暗くなってからの方が渋滞が酷い。これが日常。でも皆本当に用事があって乗っているのだろうかと思う。もうホンダもスズキもインドでバイク売り過ぎだよ。


このままクリスマスが終わるのも味気ないので最後にショッピングでしめることにした。リーバイスショップがあったので501をサクッと購入。すそ上げもしてくれるので夕食後に受け取る。ブルージーンズは1本持ってきたのだが、いかんせん今より10キロも体重の多かった出発直前に買った物。腹回りがユルユルになり、ここ1ヶ月以上もバックパックから出すことができないでいた。インドは暑いのではく機会は少ないが先の事も考えるとやはり一本は持っていたい。でも重いから古い方は早々処分しなければならないなあ。

夜中に爆竹や花火で中途半端に騒ぐのはやめてほしい。正直こんな時にガキの遊びになんか付き合いたくない。やるのなら、もっとガンガン盛大に祝ってほしい。

何か中途半端なポンディのXマス。あっそうか、クリスマスなんて無い物と思えばよいのか…



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