もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。

静かなカイロにて

カイロにて

 

イスマイリアハウスホテルを出た後は、すぐ裏にあるカイロダウンタウンホテルに移った。場所は相変わらず便利、建物も古く内部の共用部分には趣すら感じられる。ただしエレベータが無いので重い荷物を背負っている身にとっては少々ツライ。
このホテルは当地の人と結婚した日本人女性がオーナーと聞いた。僕の滞在時は入れ替わりで日本に帰国中とのことで会うことは無かった。イスマイリアとは違い館内はきれいに掃除されている。共用で狭いが水回りも新しく清潔だ。朝食も毎朝作ってくれる。でも日本人特にバックパッカーの間ではあまり話題にならない宿のようだ。周囲の激安日本人宿より小奇麗で幾分値段が高いせいだろうか、それともドミだけでなく個室もあり外国人も普通に滞在しているせいだろうか。実はトリップアドバイザーでは評価が高い宿で2012年には年間アワードをとっている。値段の割に良い印象の多い宿。惜しむらくはコモンスペースが非常に限られていることだ。受付カウンター前で従業員と一緒にTVを見るか、小さなバルコニーで眼下の雑踏を眺めるしかない…
僕の滞在中出会った客も初日に一人とあともう一人のみ。観光客などほとんど居ないカイロで、3日滞在するからとちょっとディスカウント、これは成功した。でも3日どころか10日も滞在してしまった。個人的に気に入った宿である。


ドミにいた一人の若者。夜遅く帰ってくるがそのうち3日に1度は帰ってこないので旅行者ではないと思い尋ねたところ、街の警備に当たっている軍人という。名はモハメド、実は循環器系の医者だという。医者のくせに英語が下手(失礼、でもそうなの?)なためあまり話ができなかったが、そのような人間まで召集されているというのは、実はカイロは非常事態なのではないか? いやいや何いってるんだ、実際そうなんだろ…、今のところ不穏な事態は起きていないのはたまたまであって…。
エジプト人らしからぬ柔和な雰囲気と優しいしゃべり方が印象的だった。そんな彼も5日間の休暇をもらい喜んで地元に帰って行った。
(追記:この滞在の1ヵ月後に警察の前で爆弾が炸裂した。本当に嵐の谷間だったようだ。)



f:id:pelmeni:20151002045103j:plain

いいわーこういうの

 

f:id:pelmeni:20151002045215j:plain

わずかに砂の舞う朝



f:id:pelmeni:20151002045453j:plain夜受付にいるスーダン出身のムハマッド(右) 良い奴だ

 

f:id:pelmeni:20151002045606j:plain

部屋まで届けてくれる朝食 好みだった

 

f:id:pelmeni:20151002045625j:plain

シティスターズは増築されていたが、テナントには知っている名が少なかった

 

f:id:pelmeni:20151002045714j:plain

f:id:pelmeni:20151002045752j:plain

f:id:pelmeni:20151002045806j:plain

f:id:pelmeni:20151002051440j:plain

前回の滞在時に訪れていないところも含め街中をウロウロ

 

 

f:id:pelmeni:20151002045807j:plain

カイロは2回目なので前回登ったピラミッドや博物館など有名処の再訪はせず、訪れていないモスクやチタデラ、美術館等を結構真面目にまわりました。外国人観光客など皆無でどこも静かでした。でもカイロの人にとってはそれは通常の姿ではありませんね。大勢で押し寄せる彼等の存在あってこその日常だったわけですから。

 

f:id:pelmeni:20151002051533j:plain

f:id:pelmeni:20151002051621j:plain

f:id:pelmeni:20151002051655j:plain

緊張を強いられ危険と隣り合わせにならざるを得ない彼らが気の毒です。かつては腹が立つほどウザかった街中の能天気なエジプト人たちのエネルギーは今や激減した外国人旅行者に向けられることはなく、ストレスの無い時間はそれはそれで快適な普通の街の様に感じられました。

でもこれではエジプトではない!

自分に何ができるというわけでもないのですが、以前の日常を取り戻す日が早く来て欲しいと願う他ありません。