マスカット→ドバイ
(承前)
UAE側の建物はプレハブ造りで何か適当に見える。カウンターのおばちゃんに手招きされ、スタンプを押されるまで時間はもちろんビザ代金も掛からなかった。通算66カ国目のアラブ首長国連邦に無事入国。バスの出発は9時過ぎ。
この辺国境が錯綜しているようだが窓の外のことは暗くてよくわからない。入国後すぐに検問っぽい建物を通過したりパスポートチェックがあったが、関係しているのかはこれもよくわからない。
その後も外は暗く、相変わらず地平の先までずっと続くオレンジ色の道路照明の列しか眼に入らない。一度空中高いところで炎が燃えているのが見えた。多分これは油田なのだろうと思った。何か大都会のきらびやかな遠景を期待していたのだが、そううまいこと話は進まない。道路際の標識からドバイに近づいていることはわかるのだが、その姿はわからない。
ラウンドアバウトやインターチェインジが続いたかと思うといつの間にかドバイの市街地に入っていたようだ。やはり、早起きして昼間のバスの方が賢明だったかな。
実はこのバスはシャルージャまで行くバスなので、ドバイの普通の街中で下ろされた。夜11時。バスターミナルではなく、そしてここが何処だかわからない。タクシーが数車停まっているが、今までのようにうるさく纏わりついてこないぞ。こちらから聞くしかなかった。運転手にホテルの場所を尋ねると、ここから歩いて10分だという!超ラッキー。ちなみに料金を聞くと法外な値段だったので歩くことした。目の前にATMがありこれで当分の現金は問題なしだ。
大通りに出ると、予想外の都会さに一瞬おののき(そりゃそうさ、ここはドバイだ)、流しのタクシーを拾うことにした。やはりというか、5分位で到着。料金は6ディルハム(AED)だったがミニマムチャージで10AED必要という。まあこれくらい安ければいいやと思い素直に従う。
ホテルの部屋は今回の旅で一番高価な部屋代を払っただけあり、居心地は良さそうだ。キッチンがあるので、ここの滞在では何か食事を作ろう。