もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

クウェート→ギリシャ(その2) ギリシャ入国

承前

さてギリシアの入国審査。係員のお姉ちゃんは隣のブースと話をしていたかと思いきや
「カモーン」
体も揺らしながら手招きする。日本国の旅券をパラパラとめくり、ガシャッとスタンプを押し
「ウェルカーム」
と一言。パスポートはすぐに帰ってきた。それでおしまい。本当に予想通りだった、きりのよい70カ国目入国。

もう忘れることにした。

サインに従いメトロの駅へ行くと無人で切符の自動販売機も点いていない。暇そうにベンチに座っていた男が一言、
「ストラーイキッ」
うーん、ギリシャって何でも一言で済ますなあ。これが第一印象。

空港に戻りインフォメーションで確認をする。空港まで来るバスとメトロはストライキのため運行していないが、メトロは市街地の範囲は動いている。メトロに乗りたければ運行している駅までタクシーで行き、そこで乗り換えるしかない、とのこと。面倒なのでホテルまでタクシーで行ってしまう。

ドライバーは、そこは治安の悪い場所だという。市街地の真ん中で大通りから入ってすぐのところだから、僕は問題ないだろうと思っていた。
だが、ホテル前につきトランクから荷物を出しているときに、通りがかった黒人がいきなり僕のいた助手席を覗き込んで物色しようとした(ように見えた)のには驚いた。
もう日が暮れており外は暗い。商店は既に閉まっていて、確かにうらぶれた雰囲気の場所だった。表通りから2,3軒といったところなのに、夜はそういうところなのだ。
ただし経験上ヨーロッパではそんなところザラにあり、自分が気をつけていれば問題は無いだろう(南米とかだと話が違ってくるが)。

ホテル自体は居心地の良いところで、結果的には満足した滞在となった。