AZ 887 MLA-FCO
AZ 1679 FCO-FLR (初めて知ったエンブラエル社製航空機 EMB 175)
マルタからフィウミチーノ経由でフィレンツェまで来てしまった。
実は先日までフィレンツェに来るつもりは無かった。マルタの次はチュニジアの予定だった。フライトを予約しようとネットにつないでニュースを見たところ、チュニスで騒動! チュニスの空港もフライトの発着を止めたようで、これは様子を観るしかないと思った。チュニジアのことだから、数日後には騒動は収まっているとは思ったが、マルターチュニス間はセブンエアが週2便しか飛ばしていない。何かあったら足止めになってしまうと考え、地中海周遊を逆周りとしてチュニジアを最後に持ってくることにした。
よって次の目的地はサンマリノ。最寄の都市はボローニャだが、フィレンツェからは特急で37分、1時間に1本くらいある。なら、未訪だったピサもこの際行けるのでフィレンツェから入ろう。
そこで、アリタリアですよ!
機体にはシンプルなグリーンのラインと特徴ある垂直尾翼の⊿とロゴ。僕がこのデザインを最初に知ったのは実は小学生の頃で、イタリアのラリーカー、例えばランチア・ストラトス(年齢がばれる)のおよそ車とは思えないような鋭角で構成されたボディに緑と赤で描かれたラインとロゴこそが、妙に印象的だが当時は何の名前なのか知らなかった、このアリタリアであった。
以来30年以上、多分書体も色もほとんど変わっていない(正確には細部に若干変更有)。それなのに全く色あせないデザインはやはりイタリアである。多くの航空会社がイメージアップやCIにより塗装などを変える中、アリタリアは本当に何も変わっていない。変える必要性など無いほど当初のデザインがすばらしいのだ。
以前、成田からローマに飛ぶ際、何と前日に旅行会社からいきなりキャンセルの連絡が入り、同日運行の成田ーミラノ便に振り替えられ、ミラノ乗換えで深夜ローマ着というとんでもない仕打ちをされた会社こそ、アリタリア。イタリアの会社だからといって過剰な期待をしてしまうせいか、ローマ発の便の機内食でもそんなに良いとは思えなかったアリタリア。これは僕だけではなく先日利用した親もそういっていたし、周りでもそんな声が聞かれるので、正しいのだろう。
それでもいい。経営不振で会社更生手続きをしようが、この機体と社名ロゴのデザインさえ無くならなければよいのだ。