もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。

風邪をひき体調が悪いなか、歩き回る

風邪をひき体調が悪いなか、歩き回る



シェフシャオエンで傘を買ったのも時既に遅かったようで、風邪をひいてしまった。
風邪だから休んでいればよいのだけれど、そうもいかない。
チュニジアへ飛ぶフライトのチケットをとってしまったのだ。出国日から逆算したスケジュールを決めたところだ。

それは困った。

ということで、悪化する体調をものともせずに、町歩きに…
いや、ここはフェズなんです。迷宮のイスラム都市のなかでも最大級の迷宮に彷徨いこんでいるんですよ。

ああ、体調が万全であれば、本当に楽しい経験となったのに、
いろいろセーブしながら町歩きしたので、すこし心残りです。

それでも2日歩き回ったら3日目は本当に動けなくなり、宿の滞在を一日延ばすことにした。
オフシーズンで、料金もピーク時の半額以下&予約も空いているので、助かったというのが本当の気持ちだ。
もっともオフシーズンじゃなければ、こんなに雨にたたられ風邪をひくこともなかったであろう。
宿が本当に気持ちの良いリヤド(中庭のある伝統的な様式の住居)だったおかげで、一日だけ何もせず(怠惰に)ゆっくりと休むことができた。



翌日、メクネスへ移動。
モロッコのバス旅は空いているうえ、そこそこきれいな車。座っているだけなので楽だ。
でも楽だとはいえ発熱はピークのようだ。町外れでバスを降り、少し歩くも体がだるいのでタクシーで宿まで行くことにした。
なんか安宿までタクシーで乗り付けるなんて好きじゃないのだが、こんな時にカッコなんかつけていられない。
でも乗ったら意外と距離があった。
夕食時までひたすら眠る。その後何か食べにと外へ出るも、雨! 
もう濡れたくなんかないんだよ… この時はさすがに腹がたった。

実は風邪薬が底をつき始めていたので薬局を探すも大通りにみつからない。
イスラム圏では十字ではなく三日月のマーク、たいてい緑色のネオンで光っているはずだ。
まあいいや、明日メディナの中で探そう。

食事は軽く済ませようとしたものの、結局タジン鍋をたのんでしまった。
雨と発熱で少し寒さを感じていたので、煮込み料理の暖かさを意識せずとも欲していたのだろう。
ただ、まわりの客が親父ばっかりで多少むさ苦しさを感じることには、我慢しなければならない。


安宿へ帰る。トイレもシャワーもついていない簡素で薄暗い部屋だ。清潔さもあまり感じられない。
前日まで泊まっていたリヤドとは大違いだが、こんなところでも心が休まるのが不思議に思えた。
というか、気持ちが落ち着くのはこちらの方だ、と気付く。単に金額的な問題ではないだろう。
所詮俺はこんなところがお似合いなのだろうとか自虐的なことを考えながら、ほどなく眠りにおちいった。