カザフスタン鉄道の旅 シムケント→アスタナ、 アスタナ→アルマアタ
○12/4 シムケント→アスタナ
シムケントでアスタナ行きの列車に乗り込んだ。行程は24時間、実に久しぶりの旧ソ連タイプのコンパートメント(クーペ)での列車の旅である。
サモワールが嬉しい。これでお茶やコーヒー、カップヌードルをお好きな時に。
元々はほぼ同じ文化の遊牧民。主に山岳地域に住むクルグスと、平原に住むカザック。
コンパートメントに落ち着いてしばらくすると、男性は野暮ったい室内着に、特にズボンを着替えてリラックスムードになる人が多い。サンダルさえ用意する人もいる。ああ、確かそうだったなあ、と以前の旧ソ連諸国での鉄道旅の記憶をたどり始める。
狭い室内なだけに、周りの人が寛いでいるのを感じるとこちらの気分も和らぐというものだ。
夕食は皆持ち寄ったものを配ったり適当に分け合ったりして一緒に食べる。この雰囲気も記憶にあるぞ。確か、トルクメニスタンやウクライナの時も、シベリア鉄道でも…
食べ物は分け合うことが習慣のようだ。予め多めに持ち込んだり、またはそのつもりで途中の停車駅でたくさん買い込んだり。
自分でも一応簡単に用意はしたものの、結局貰った食べ物の方を食事としてしまった。くれるものを断れない。
皆さん24時間お疲れ様でした。ってそんなに長く乗っていたのは、このコンパートメント内では自分だけ(笑)。
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【移動】Shymkent→Astana
・鉄道 列車番号56 4人コンパートメント席(クーペ) 6367KZT
○12/7 アスタナ→アルマアタ
列車番号№2の夜行列車は所要時間が12時間と短いため人気があるせいか、それとも金曜夜出発だからかは知らないが、前日昼の時点で切符は既に売り切れていた。仕方がないので18時間半かかる№10で行くことになった。この区間は夜9時発のバスもあるが、こちらも18時間以上かかるということで、それなら鉄道の方が断然楽だろう。夜は横になって寝てればいいのだ。旧ソ連地域の鉄道のコンパートメントはクーペ(2等)でも意外と居心地が良い。ただし外が暑くない時に限るが…
時間が掛かる列車ということでそれほど期待していなかったがちょっとした驚き。外観はそう見えなかったが実は新しい車両で中はとてもキレイ。おまけにグッズ(写真注)までそろっている。最初1等車の切符を買ってしまったのかと思ったほどだ。アスタナーアルマアタ間の列車は特別扱いなのだろう。
でも詳細の詰めは甘い。コンパートメント内にコンセントがあるのだが電気が通じていないとか、トイレはきれいだが運行中にドアのレバーハンドルが抜けてしまったとか…
お昼に同室の女性からマントゥを貰ってしまった。またもや。だって、くれるんだもん。
アメニティグッズ。
洗面セットにはやたらと数多く入っているが実際必要なものは少ない。アスタナのタワーが描かれたポーチは今後も使えるかと思いきやジッパーが繰り返しの使用に耐えないもので使い捨て前提。惜しい!
飲み物の方は全て持ち帰って宿でいただきました。カップに描かれている車両は粉う事なき日本の新幹線100系。以前ウクライナの鉄道でも見かけたが、スーパーエクスプレスといえば外国の、それも日本の新幹線のイメージなんだろうか。(そういえば昔行ったルーマニアの切符にフランスのTGVの絵が描かれていたのも同じような意味合いなんでしょうか。あこがれか何か?)
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