もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

マプート

マプート

 

 

モザンビークという国名を耳にしたことはあっても、その首都マプートの名前を知っている人はほとんどいない。自分もそうであって、南アフリカ辺りを旅先に決めた時点で初めて知ったくらいだ。行った人の話も良かったという印象も聞かない。サッカーファンであれば、かつてポルトガルの黒豹と呼ばれたエウゼビオの出身国、出身地としてご存知かもしれない。

 

  

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(写真)

ポルトガル植民地時代に計画された新しい街であり、地図で見る限りは広い道路が直交する近代的な雰囲気だ。でもモザンビークといえば長い間内戦が続き国土は疲弊しているという印象しか持っていなかった。

実際行ってみると、マプートに関していえば、アフリカの都会としては結構きれいに整備され、人々もごく普通に生活しているように見えた。ただ見どころは少ない。保存されている幾つかの歴史的建造物を散策ルートに従って見回るくらいだろう。僕のように普通の大きな街をただ散策するだけでも好きな人間以外は、近場のダイビングスポットに行く際の足場となる。繁華街にはカフェやレストランも多く夜遅くまで賑わっているので、旅の途中の小休止とするには良いのではないかと思う。歴史的建造物といっても特に古い建築やそれ程のモノはないが、鉄道駅はエッフェルの協働者の設計で小奇麗な建築だった。なおエッフェル自身はこの地に一度も来たことはないそうです。

 

南アに戻る翌日のバスの予約をインターケープの代理店でしていると、先日エズルウィニのゲストハウスで一緒だった日本人旅行者が偶然にもやってきた。彼はやはりマプート経由でトーフへ行きダイビングをしてジンベイザメと泳ぎ、今日戻ってきたという。今晩の夜行バスでプレトリアまで。なんでも知り合いが空港で襲われたらしくヨハネスブルグは徹底的に避けるという。バスの乗換えすら嫌だというので、バスターミナル内はさすがに安全だったというと、それでも頑なに拒むのだった。

今日はもうすることが無いのでスーパーで彼の買物に付き合い早めの夕食をとる。都会で人と一緒にいる時ぐらいまともな食事をとろうと思い小奇麗な店に決める。カラマリ(イカ)のパスタ。大きく開いた半屋外のテーブル席で人や車の流れを眺めながらの食事、ヨーロッパのどこかの街といっても不思議はない光景。全くアフリカらしくない。街並みの雰囲気はやはり南欧的なのだろうか。白人も見かけるし高層ビルもあるし海沿いにきれいな公園もある。

見どころはないけどそんなに悪いとは思えない街だ。

 

 

 

【移動】

エズルウィニ→マンジニ
 コンビ(ミニバス)10リランジェニ(=南アランド)、45分

マンジニ→マプート(国境通過含む)
 コンビ 80+10(荷物代)リランジェニ、国境まで2時間、国境で1時間、マプトまで1.5時間

モザンビークのビザは国境でもとることができるがムババネでとる場合の4倍弱(7?0SZL)。コンビの乗客にビザを持っていないバングラディシュ人二人連がいたが、ビザのことが念頭に無かったらしく、ここで購入しようにも所持金が足りないという。親切な乗客が金を貸しても良いと申し出たが、二人は結局バスを降り入国はしなかった

 

 【宿泊】

マプート; Base Backpackers  ドミトリー400メティカル(約10ドル)
  キッチン、ランドリーサービス、小さな屋上テラス、ダイビングツアーバスあり。
  裏側は崖で港湾の眺めが少しだけある。