もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

暑い都会、暑さの中の旅

暑い都会、暑さの中の旅



この街ダルエスサラームも他のアフリカ諸国の都会の例に漏れず、交通渋滞が酷い。所用があり郊外のショッピングモール等に行ったのだが、10キロも無いところを往きなど1時間半もかかり行って帰ってくるだけで日が暮れてしまった。おまけに、暑い。タンザニアに入ってから急に日差しが強くなったように感じられるのは気のせいだろうか?

ケニアのモンバサは暑いところだと聞いていたが、僕の滞在中は曇りがちで雨にさえ当たった日もあった位なので、陽射しの強さについては特に感じなかった。

タンザニア最初の町はモシだったが、キリマンジャロに近い町だから標高も高いだろうし涼しいのではと勝手に予想していたが外れた。
ダルエスサラームは港町なので海辺に近いところでは町中でも風がふいていて多少は暑さも和らぐものの、たいていの場所では頭上からじりじりと焼けつくような陽射しを受け、ゆっくりと歩いているだけでも汗が噴き出してくる。街行く人も、建物際にわずかに存在する日陰をわざわざ選んで歩いているくらいなのだ。

ショッピングモールにはダラダラに乗って行った。走っている間は車内に風が入ってくるが、渋滞にはまると暑くて大変だった。窓際に座っている人など手持ちの新聞で横顔に当たる陽射しを遮っているほどだ。(黒人なのに!と思ったがそりゃ偏見というものだ)車は動かないのでいらいらする。Tシャツの下で横腹を汗が一筋流れているのがわかる。ああ、なぜアフリカの都会はどこも交通渋滞が酷いのだろう。それがアフリカさ、というともっともらしく聞こえるが、それでは答えになっていない。(いや実質的にはそれが答かな…) アジスアベバもナイロビも何か対策をしているかといえば、どうだろう。アジスでは高架道路を中国の建設会社が請け負っていた記憶があるが完成は大分先のようだ。ナイロビは、はたまたカイロは……

ただ、この街では結構な距離のBRT(Bus Rapid Transit)を現在建設中で、決して無策な訳ではない。幾らかの区間では開通も近いのではないかと思わせるほどコンクリート舗装や停留所の上屋など出来上がっている。BRTは今回の旅ではウルムチで利用したが、結構効率的に街中を移動できた。ただしここはアフリカ、全線開通して移動に便利な街と化するのはまだまだ遠い先のことに違いない。



暑くて問題となるのは体調面だ。
今まで乾燥して寒い国、蒸し暑い国といろいろ旅してきたが、体調を崩すのは決まって暑い国だった。寒くてバテる事などないが暑くて動けなくなることはある。寒い国では気が張って油断しないせいだろうか、寒くて風邪をひいたことは少ない。逆に、冷房が強すぎて風邪をひいたりとか、移動中に窓などから風を受け続け結局風邪をひいただとか、その他諸々、思い出すのは暑いところ。下痢になったりお腹の調子が悪くなるのも決まって暑い時だった。衛生面の問題もあるのだろうが、それとは別の理由で、多分ジュース等を採り過ぎてお腹がゆるくなるということも時々起きるのだ。

今日も鼻の頭が真っ赤に日焼けするほど歩き回ったおかげで、途中どれだけの水分を補給したことか。これだけ暑くてなおかつ疲労してくると、味のしないミネラルウォーターを体が受け付けなくなり、どうしても甘い炭酸を手にしてしまう。そのせいだろうか、夜になり、お腹が緩みだす。ホテルの部屋に戻ってからのことなので、それだけは助かった。まあ、いつも一時的なことなので心配するほどのことではない。

いろいろ振り返ってみると、僕の体は熱いところを旅するようにはできていないのではないかと勘ぐりたくなってくる。考えれば考えるほど、そうかもしれないと思ってしまう。涼しい国や、冬の間は、旅はそのせいで多少つらいと感じることはあるものの、体調の面で問題が起きたことはほとんどないのが実情だ。


(前の旅で40度の熱を出しサイレンを鳴らすオートリキシャで診療所まで運ばれたのも暑いスリランカだった…)


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