もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

深夜のキッチン

深夜のキッチン

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居心地の良い宿というものは条件がそろっている。場所が便利か敷地が広い、スタッフがフレンドリー、キッチンやダイニングルームが広くて使いやすい。そのうえここには気持ちの良い中庭があり、僕の寝ているドミはその奥でゆったりしている広い部屋だ。


ケープタウンは街並みが美しい。古い建物もきれいに使われていて中心部は散策が楽しい。何だかアフリカにいる気がしない。良くも悪くもここはアフリカらしくない。
この居心地の良さはナンなのだ。今までの3ヶ月半はいったい何だったのか?
そう感じてしまうのは僕だけではない。同じ宿に泊まっている他の旅行者も同感のようで意見が一致した。ケープタウンはアフリカ旅行に組込むなら最後の場所にして暫しの休息の場とする。またそうするに相応しい場所である。宿もGoodだ。
おそらく今までのアフリカ旅があったからこそ、この実感となるのだろう。
だから、ここを起点として北上して行く人とは感想が多少違ってくるかもしれない。とはいえ良い場所であることには変わりは無いと思う。



この旅ではビシュケク、カイロ以来の長めの滞在となっているのだが、そこらでとは違い、ここでは旅行者らしく積極的に観光をしている。テーブルマウンテンにシグナルヒル、ケープコッドと喜望峰にペンギンコロニー、ロベン島。深夜のカジノ。寿司の食べ放題やウォーターフロントのショッピングモールで買物や食事… この旅で初めて土産物屋で買い物なんぞをした(笑)。


ここのところ夕食後はいつの間にか深夜まで話し込むことが多い。僕はそれほど話好きではないので誰とでもという訳ではないのだが、何故かそんな日が続いている。

そして、気がつけば周りには誰もいない。
冷蔵庫が時折低い音で唸っている。
深夜のキッチンでひとり日記をつけたりネットで調べごとをしたり。
ちょっとした落ち着く時間で、何だか旅先にいる気がしない。
この宿は寛げるなあ。
隣のコモンルームでは長く滞在している南ア人の親父が時々遅くまでTVを見ていたりする。
フランス語を話すおばちゃんがソファで寝転がりながらスマホを握り一心不乱にメールをうっている。
よくわからない人たちも多いが、皆好きなように時間を過ごしている。

既に消灯になっている部屋に戻り、歯を磨きベッドにもぐりこむのはいつも12時過ぎ。
さて、明日は何をしますかね。


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【宿】
ケープタウン; Cat & Moose Backpackers Lodge 日本人料金(一割引)ドミトリー117ランド