もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

ルアンパバーン雑感(May be continued)

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ルアンパバーンの街中にはたくさんの寺院が点在している。そのどれもが金色に塗られきらびやかなことこのうえない。なかなか「わびさび」の通じない世界だ。
地球上のほとどんの場所で、文化というもの発展、成熟していくにつれて、眼に見えるかたちで(建物を例にとると判りやすい)装飾は過剰になりリッチでゴージャスな雰囲気を身に纏うようになる。日本では半ば揶揄した意を込めて爛熟なんていう言葉を使うが、ここで考えてみよう。
装飾は罪悪だなんて言い始めたのは20世紀初頭のことで、のっぺりとした四角い箱型建築が都市に建ち始めたのもその頃。シンプルな意匠や生活に価値を見出し始めたのもごく最近のことだ。
でも日本はずっと昔からそうだった。最低限必要なものだけをあるべき姿で構成されたミニマリズムの世界。禅。わびやさびを愛でる世界。素材や性質に即した構成。抑制の美学。
当時日本に来た芸術家やデザイナー達は皆一様に驚いた。人々の生活はそれほど豊かではなかったが、彼らの理想と考えた思想がとんでもないところで既に根付いていたからだ。

他にそんな文化どこにあるのか。日本だけが例外なのだ。



ルアンパバーンいいところなんだけど、中心の通りは外国人旅行者向けの装いに変わりつつあるようだ。純朴だけど、何となくプチカオサンっぽくなってしまうのは東南アジアの観光地の宿命だろう…。でも一本道を入れば緑の溢れる静かでしっとりとした雰囲気に変わる。そして川沿いの道は、レストランがかたまっている所を除けば、眺め良く気持ちの良い散策路だ。ゆったりと流れるメコンだけでなく小さい川のほうもいい。



しかし、白人の女どもはみんな下着のような格好で歩いている。服で隠れている部分のほうがむき出しになっている部分よりも確実に少ない。しかし足も長ければ肩幅も広いし良い骨格だなあというのが正直な感想。そう骨格がよくわかる(笑)。たまに乳牛みたいなものに出会うと思わず眼をそむけてしまうけど。
まあ今の時期は一年の中でも一番暑い時期で、といっても日本で言えば真夏みたいなものだが、彼女達の国ではこんな気候に身をさらすことなんてサウナ風呂の中だけなのだろうか、とイヤラシい画を想像してみる。