肇興→従江(从江・こんじぁん)⇔岜沙(ばーしゃ)→榕江(ろんじぁん)→凱里(かいりー)
今日も移動日となる。 岜沙に行くことは決めているが、その後どこまで行けるかはやってみないとわからない。
まずは従江(从江)行きのバスに乗る。このバスは肇興始発で朝7時50分に発車したことを、前日地坪へ行くバス待ちしていた際に確認済みだが、この日は7時40分に発車した。前日より10分も早かったが、ここは中国、驚くようなことではない。とはいえこの辺りのバスの運行は意外にも近隣の他の国より正確だと感じた。
1時間半で从江に着く。汽車站前の屋台で腹ごしらえ。黒い糯米の上に骨付カルビをのせた5元の丼。
その後、岜沙まで往復するタクシーの交渉。向うでは暫く待機していてもらいたい旨伝える。結局100元。(最初片道なら30元と言われた。)ちょっと高いと思ったけど、そんなものかな。時間があまりないので今日は仕方がない。
30分も掛からない。女性ドライバーだった。
岜沙苗寨は尾根沿いに広がる苗族の村。女性は皆黒っぽい民族衣装を着ていた。高床の古びた木造住宅や倉が斜面に建ち並ぶ独特の景観。
飾りのついた衣装をまとった彼女は恐らく観光客相手に着飾ったものだろう。偶々僕も居合わせたので一枚。
村の人々
タクシーには駐車場で1時間半近く待ってもらった。
宿はあるので1泊してみてゆっくりと流れる時間を楽しむのも良いだろう。
時間があればそうしたかった。少し残念。
从江に戻り榕江行きのバスの切符を買ったが待ち時間は10分しかなかった。何というグッドタイミング!その正午発の便に乗り込む。
川沿いの道路は小さなカーブが続き、舗装も状態が悪かったり非舗装が続いたりで、バスはなかなか速度を出すことができない。おかげで到着まで3時間かかった。
榕江には往きと同じく新車站の方に着いた。まだ明るい!ので凱里まで行ってしまうことにした。次のバスは30分後、これだ。切符を買い、隣の食堂で牛肉粉の遅い昼食。
凱里へは往きと同じ高速道路。快適に飛ばすので、半分以上眠っていた。3時間で到着。
宿探し。
* でも今日はこれからが大変だった。
そもそも凱里まで急いだのは、榕江の宿探しが大変だという情報があるからなのだが、実はこの街も大変だった。
まず、ネット上の情報で無難な石油賓館は、改装されて高級なホテルに変わっていた。正面にあるバス停が「石油公司」で待っている客に確認したので間違いない。中に入って値段を確かめる気にもならなかった。
そこで客運站近くの安そうな宿を何軒もまわるがどこも外国人は泊まることができない。そのうち一軒は裏にある大きなホテルへ行けばよいとわざわざ教えてくれたのだが、どう見ても料金は高い。そこは尋ねず自力で安宿を探すも断られ続け、結局断念。ロンプラに載っている安い方の宿も駄目だった。そして、そこの主が教えてくれたホテルは先ほど前まで行き諦めた大きなホテルだった。その時点で夜8時を過ぎていたので、ギブアップ。営盤坡(いんばんぽ)民族賓館という。
フロントは外国人にあまり慣れていない感じだったが、何とかチェックイン。
掲示されている金額よりは2割くらい安い料金で泊めてくれた。といっても自分には十分すぎるくらい高額だ。最近の宿泊代の倍以上だもの。
ところで安宿をみつけることができず、はからずも高い部屋代を支払わなければならなくなった時はいつも敗北感に似た感情を持つものだが、大抵の場合、しばらくその部屋で過ごすと、まあ旅は長いのだしたまにはこんな部屋に泊まるのも悪くはないな、と気変わりしているものだ。今回も高いだけあってそれなりに設備は新しく部屋も広く清潔で、気がつけばそんな気持ちに変わっていた。
部屋で一息ついて何気なくロンプラを読むと、このホテル、50%のディスカウントはコモンだと書いてある。なに〜、もっと値引を確認すればよかったのか?
---
【移動】肇興→从江<中型バス> 19元 1時間30分(朝7時30分過ぎ?発)
【移動】从江⇔岜沙<タクシーチャーター> 100元 (往復現地待ち時間含む)
【移動】从江→榕江<中型バス> 25元 3時間(1-2本/時)
【移動】榕江→凯里<中型バス> 45元 3時間(往きに同じ)
【宿泊】営盤坡民族賓館<凯里> 普通房(双人)218→180元 トイレ・バス付き
一番安い普通房でも十分快適です。