もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

5/7 西江千戸苗寨

凱裏→西江(しーじぁん)



やっぱり居心地の良かった営盤坡民族賓館をチェックアウトして凱裏客車站へ行く。この賓館のメリットは客車站に至近ということもある。裏道を歩けば5分とかからない。
窓口で西江行きのバスの切符を買う。9時40分発のバスは1時間で西江に着く。雨が降っていた。ここも旅行者は入域料を払わなければならないのだが、それにしても100元は大きな金額だ。このところの一泊分の宿代以上だ。ボッタクリ以外の何物でもない。町の入口では観光客を乗せたバスが着く度に、民族衣装に身を固めた村人たちが歓迎の唄と演奏を披露してくれるようだ。老街へはシャトルバスに乗換えなければならない(歩いても行けない距離ではないが)。観光地だけにこの辺り商売がうまい。

大きな荷物があること、雨が降っていることもあり、適当に歩いて宿は早めに決めた。
ここでも選んだのは食堂の2階の部屋、建物も新しく中はきれいだ。
まだ部屋の掃除が終わっていないので受付に荷物を預けて町に出る。でも、こんな中国の山中の町々でも60〜80元程度で、トイレ・ホットシャワー、TV、WiFi付きの狭くもない快適な部屋に泊まることができるのは予想外だ。

まず川向こうの展望所へ行く。高いところにあるので見晴らしがとても良い。西江千戸苗寨という名の通り、多くの瓦屋根が幾重にも重なった美しいパノラマが見事だ。
ひととおり満喫した後、町へ戻りメインストリートをぶらぶら。

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その後山側の道を登っていく。独特の木造住宅。人々は天秤を担いで荷を運ぶ。

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その後苗族博物館へ。ウルムチ昆明もそうだったが、中国の博物館は何処でも無料のうえ意外と展示内容の良いところが多い。ここも入場無料、建物自体も凝った造りだ。
この地域独特の建築様式である吊脚楼という構法も模型を使用して判りやすく展示されている。2階より上階のボリュームが地上階より張り出しているのが見掛け上の特徴。その部分が屋根から吊っている様に見えることからこの名が付いたのであろうか。

宿に戻りCCTVを見ながら横になったら疲れがどっと出てきた。夕方の民族舞踊と唄のショーを楽しみにしていたのに体が動かなかった。残念ながらパス。というか、怠け癖がついている>自分。いや、強行軍だから仕方ないか。
夕食も階下の食堂にて。頼んだものは苗族料理ではなかったかもしれないが美味だった。

その後町へ出てみる。町並みは肇興の方が美しいように思えた。夜間の照明も含め町全体での見せ方が良かった。西江の方が観光地っぽいのだが、それほど徹底していない気がする。
といっても、悪いというほどではない。演出されたものとみれば雰囲気はある場所だ。ひなびた空気を求めるのならば町外れに出るか坂を上がって行くべきだろう。


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【移動】凯里→西江<中型バス> 13.5元 1時間(毎時40分発)
【宿泊】苗家牛泡湯餐庁客棧<西江> 双人房一泊80元 トイレ・シャワー付き