もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

5/10〜11 鎮遠から广州、マカオへ

镇远→广州(ぐゎんちょう)→珠海拱北(ぢゅーはい・ごんべい)→澳門(まかお)





5/10 

出発は夕方なので、朝はゆっくりと過ごす。昼前の退房時に荷物を預け町へ出る。今日はまず老街の路地を上がり、建て込んだ家々の間の狭い道をぶらぶらと適当に歩きまわった。最後に公園の川縁に座りゆっくりとした流れをしばらくの間眺めていた。昨晩強い雨が降ったせいか水の色が茶色く濁っていた。

夕方宿に戻り、1階ロビーにてネットで情報集めをしてから、フロントのおばちゃんに別れを告げ、歩いて火車站へ。

列車は少し早めにやって来たので、ほぼ定時に出発。先日乗ったばかりの硬臥寝台車で再び夜を過ごす。

しかし人民は大きな器のカップラーメンばかり喰っている。
いつでもどこでも何かを食べられるという食に関する社会に漂う執着心みたいものを目の当たりにするたびに、中国は面白い国だと感心してしまう。よくわからないがこれも一つの文化なのだろう。


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【移動】镇远→广州 K66快速 18時44分発、11時10分着予定 硬臥中舗 279.5元





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5/11

广州站到着は約1時間遅れの正午過ぎ。大きな駅舎や工事中の雑然とした駅前風景、ごったがえす人民に、久しぶりに都会に戻ってきたという感じがした。清々しい貴州とは対照的な空気だ。これも中国、あれも中国。
駅出て右手にメトロの入口が見えるが、その前に腹ごしらえをすべく、すぐ横に見えるマクドナルドへ入ってみる。店員が妙な発音ながらも英語を喋ったことが新鮮に思えた。いや、やっぱり都会なんだなあ、と。昆明でさえまともな英語を喋る店員などいなかった。ホットコーヒーとアップルパイなんぞたのみたくもなるものだ。昼時なので店内は混み合っていたが、大きなバックパックを担いでいようが周りを気にかけるなんてことはしない中国ずれした自分が何だかおかしかった。

メトロに乗り一度乗り換え天河(てぃあんへー)駅まで行く。大きな天河汽车客运站は地上出口すぐ前にある。
2階の窓口でマカオ行きのバスを尋ねるが珠海へ行けと言われる。本に載っている直通バスを確かめたかったのだが、頻発らしい(20分毎ぐらい)そのバスの切符を買わされた。6元。国境は自分で越えればよいか。行先には”拱北(珠海)”と記されていた。どういう意味だろう? 
でも、これで当日中に中国を出国できることがほぼ確定したので、とりあえずは気分が楽になった。ラオスから入国して今日でちょうど滞在期限の15日目なのだ。移動ばかりであっという間だった感がある。

バスは14時10分発。今日も雨が降っている。广州はかなり大きく近代的な装いの街だ。
珠海に近づくにつれ雨脚は強まっていった。广州から珠海の高速道路出口まで1時間半だったが、その先の街中が渋滞していて終点まで更に同じだけの時間がかかった。大きな客运站を経由して終点の拱北客运站に到着。
降車して外に出ると切符に記された行き先の理由がわかった。拱北客运站はマカオとのボーダーである拱北口岸とは目と鼻の先にあるのだ。だからここへ行けと服務員のお姉さまは無愛想におっしゃられたのだった。拱北行きのバスが澳門行きということなのだ。
その口岸には大きなショッピングセンターが併設されていて多くの人で賑わっていた。たこ焼き(4個5元)なんぞ食べたりしばらく歩きまわったりした後、両替を済ませ、人民だか澳門の住民だか知らないがやたらと多くの人たちと一緒に国境を渡った。自分の記憶の中ではこんなに大量の人間が絶え間なく往き来している国境なんて初めてだ。そもそもここは国境なんだろうかと目を疑いたくなるほどだ。(外国人にとっての事ね。中国としては境ではないか…)


小さいレシートのような紙切れを渡され、パスポートにスタンプを押されることすら無く手続きは瞬時に終わる。
通算100番目の国と地域、澳門(まかお)入国。
でも、ついに100っとか、これで旅も終わりなんだな、というような感慨にふける余裕はない。周りに人間が多過ぎて落ち着かない。雨も音をたてて降っていて止む気配はなく、とても気になる。

まずは街中へ行くバスを探すがなかなか見つからない。雨が強く自由に歩き回ることができなかったせいだろうが、広場の地下にあるということに気付くまで何故か1時間近くも掛かってしまった。大きなホテルやカジノ直通のバスが口岸の建物横に停まっていたので紛らわしかった。でもこれに乗って行ってもよかったのだろうか。

街に入り幾つか宿を探すが、どこも信じられないくらい料金が高い! はっきりいって値段につり合わない宿ばかりだった。既に夜になっていたので、とりあえず一晩適当な所で過ごし残りの日はアゴダでも探した方がいいかもしれないと考え、小さな宿に投宿。
澳門ではこんな小汚い宿でも「賓館」を名のる事ができるのか、というのが第一印象(笑)。
雨でぐっしょりぬれてしまったので、シャワーを浴び着替えて夜の街に出る。宿はダメだが町歩きは楽しい。
夕食後は近くにあるカジノ・リスボンとグランドリスボンへ行ってみる。




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【移動】广州・天河→珠海・拱北<大型バス> 6元 3時間