もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

ソストから出国

ソストから出国

 

 

パスーを後にしパキスタン最後の町ソストまでやってきた。

午前10時頃パスーを通るというアーリアバード発のミニバンを待っていたのだが一向に来る気配はなく、11時前やってきたミニバンは満席のせいか通過してしまった。そこでヒッチに切り替えたら直ぐに捕まえることができた。この辺りではヒッチが簡単にできる(別の場所で何回か行った)。宿の兄ちゃんに行き方を尋ねた時に、「来た車を捕まえろ」と初め言われたのもむべなるかな。

 

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ソストは特に何も無い町なのだが、中国に抜ける平日1日1本のNATCOのバスに乗るために滞在することになる。朝早くパスーを出発して上手く接続できればそのまま乗ることはできるかもしれないが、小さな車で定員が少ないので、到着がぎりぎりの時間だと席が無いという可能性も有る。

ここからチャプルサン渓谷の方へ行き数日滞在するつもりでいたのだが、前述のジェイソンが訪れた1ヶ月前には途中既に降雪が始まっていて、寒くて快適ではなかったようだ。頼んだドライバーも初めは行くのを躊躇したという。もう今はソストでも寒い。残念だが、やはり来る時期が少し遅かったのだと思い、行くのは諦めた。

 

 

 ***

 

集合時間は午前9時なのにその時間にいたのは僕を含めて3人だけ。まあこれがパキスタン時間であることは既に判っているつもりだったが、最後の客が来たのは実に10時半だった。彼はこの時間でも乗ることができると考えやってきたのだろうか?

 

集合はNATCOの待合室だが、カスタムもイミグレも町の中に有るので、自分で訪れ一通り済ませてからバスに乗り込むことになる。なおイミグレのカウンターの横で、ポリオワクチンの接種が行われていた。生ワクチンを経口投与するもので、口の中に垂らしてもらった後黄色いカードを受け取っている人がいた。昨年から4週間以上の滞在者は一年以内のワクチン接種証明が無いとパキスタンを出国できなくなったが、滞在中に病院で接種しなくてもここで証明書を受け取ることができるというわけだ。(中国側では何も問われませんでした) でも実際の予防や拡散防止の面からみると、出国時にやっても意味は無いですねえ。

 

 

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 KKH沿いの山岳風景は相変わらず素晴らしいが、崖が結構細かく崩れ落ちていて、その度にバスはスピードを落とし路上に落ちた石や岩を避けながら進んでゆく。川幅は狭まり水は澄み、ついにパキスタンの奥深くまで来たのだと実感する。

バスの乗客は面白い人が多く笑いが絶えない。パキスタン人は本当に良い人ばかりである。途中国立公園税8USDまたは800ルピー(外国人料金…)を支払う。

 

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 途中でタイヤがパンクする。ちょうどよい休憩となったが、寒い!

 

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フンジュラブ峠付近は細かい雪が降っている。

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さようなら、パキスタン