もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

蘭州で牛肉麺を食べ炳霊寺石窟を訪れる

炳霊寺 Bingling Si 

 


  

蘭州に来た目的は2つ。蘭州牛肉麺を食べることと、炳霊寺石窟を見に行くことである。

今まで幾つかの町で牛肉麺を食してきた。食事を安くあげようとすれば、特に昼食などには牛肉麺はおあつらえむきである。シルクロードの町では必ずといっていい程たやすく見つけることのできる牛肉麺、その本場の味は? 

まあ特に違いはありませんねえ。中華だから何処でもそれなりの味なのだというのが今の感想。それよりも店や作り手によっての違いの方が大きい。ここ蘭州でも店によって、値段によって味は違います。ただ薄くスライスされた大根がどの店でも入っていて辛いスープに合っていた。これが蘭州の牛肉麺なのかなあと思う。

(いろいろな所で牛肉麺の写真を撮ったが何故か蘭州の店では撮り忘れた!!)

 

さて炳霊寺。市内中程にある小さなバスターミナル蘭州汽車西站から劉家峡までバスで行き(2時間、19.5元)そこからボートで水上を行く。ただし今はオフシーズン、定期的なボートの運航は無く、チャーターしなければならないようだ。それも良いだろうがお金が有る人向けの話だ。バックパックを背負った一人旅でそれは大事だ。

僕は劉家峡の町からタクシーで往復した。交渉して値切ったがそれでも結構な金額だった。距離はかなりあり、道路の状態も途中から道が無くなりラリーのコースみたいになる。でも風景は飽きなかった。奇岩の連なる峠越えをしたり広大な段々畑が続いたり、その度に車を停めてもらい時間をとって眺めさせてもらった。車をチャーターする場合代金は高いが、これができる。運転手と仲良くなりせいぜい楽しませてもらわないとねえ。

 

黄河北岸,小積石山にある炳霊寺の仏教石窟群は古くは西秦の時代まで遡りその後北魏,唐,明の各時代に計1000年以上にもわたって造られたものと思われる。入場料は50元。更に貴重な石窟を見るには追加の金額を支払わなければならないが、特別な関心を持たない普通の旅行者なら、基本の門票で一回りすれば十分だ。石窟に沿って歩行者通路が設けられそこを歩きながら見学することになる。石窟といっても見学できるものはほとんどが小さく掘り込まれたものばかりだが、その中で一際眼を惹くものが高さ27mの磨崖仏、唐の時代に作られたものだ。どれだけ巨大なものかということは実際にその場に立ってみなければ実感できない種のものだった。

 

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f:id:pelmeni:20160224151759j:plain周りの通路と比べればこの石窟の大きさがわかる!

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f:id:pelmeni:20160224152008j:plain小さな石仏やレリーフは保護されている

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f:id:pelmeni:20160224152201j:plain黄河と奇岩の連なり