もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

中国ビザなし15日滞在

中国ビザなし15日滞在

 

 

中国ビザなし15日滞在というのは何とも悩ましい時間の長さだ。この制度※が便利なようで便利ではない事は、実際自由な旅行をした人にとっては周知のことだろう。中国は本当に国土が広く、15日なんて、限られたエリア内を巡るか場所を選んで飛び回ることしかできない時間だ。列車やバスで次の街まで一昼夜なんてこともあり、それが何度かあるとあっという間に制限時間は終了となってしまう。

今回もパキスタンからタシュクルガンに入り、カシュガルウルムチ敦煌、嘉峪関と辿って来たら、もうあと1箇所の滞在しか時間がなかった。カシュガル2回目なのに日曜日に合わせた以外は結構ギリギリの日程で、余裕を持った旅にはならなかった。(ただ新彊ウイグル自治区というエリアの広大さを改めて実感した。小さめの一国より広い面積を持っている。)

それなら始めからどこかでビザとっていけば良かったのにと思われるだろうが、ビザ取得という面倒な仕事なしに自由に国境を通過することの安易さを知り何度も味をしめた身にとっては、必要に迫られてから香港にでも出てビザとればいいじゃないか、と考えたわけだ。実際旅してみないと本当に必要となるかは判らないのでは、ということ。

 

で、ビザなしから観光ビザを取得可能といわれる街へ来てもよかったのだけど、結局のところ、確実に観光ビザをとることのできる香港へ蘭州からフライトで(深圳経由で)来て、1ヶ月観光ビザをとってしまった。まあそうなるとは思っていたけれども。

冬から夏に、そしてまた冬に戻る。束の間の気分転換。休息するには本土と比べてあらゆる物事の速度が速すぎる。初日は自分が周囲のペースから取り残されていることをまざまざと実感した。白人、黒人、アジア人、様々な人間が観光客も労働者も地元民も含めて一緒くたになりハイテンションで動き回っている印象だ。でも香港は物価は高いが、妙に割高な移動費もボッタクリ入場料も無いので精神衛生上良い。それが先進国の文化というものだろう。

 

 

※ビザなしで中国国内に15日滞在できるのは日本、シンガポールブルネイ3カ国のパスポートだけ。