もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

成都→康定→甘孜

成都→康定→甘孜

 

成都の新南門バスターミナルから康定行きのバスは午前中なら1時間に1本出ているので、とりあえず朝7時30分過ぎに宿を出たところ8時のバスの車票が買えた。泊まっていた宿は 熊猫夫人青年旅舎(Mrs.Panda Hostel・旧Traffic Inn)。このホステルは受付とコモンスペース以外はバスターミナルに隣接する同じ敷地内の二つ星ホテル 交通飯店 の2-3階を間借りしているという不思議な宿で、そのおかげできれいで静かだ。簡単な日本語会話のできるスタッフもいる。新南門から出発する場合は本当に便利な立地だ。

 

康定行きのバスは京昆高速公路を石棉までグッと南下し、そこから一般道を康定まで北上する。何か遠回りの様な気もするがこちらの方が運転が楽なのだろう。途中トイレ休憩、昼食休憩、洗車休憩と3回止まり午後4時半に康定到着。車を降りると空気はひんやりとしていて標高が高いことが実感できた。汽車站が町の中心から少し離れているので宿探しは面倒だなと思っていたが、期待通り客引きのおばちゃん達が出口で待っていてくれたので、最初に声を掛けてくれた人に追いていったところ、歩いて5分位のところにある普通の集合住宅にある住宿に案内された。ここは一住戸を5部屋位の住宿に改装してあるところで、部屋内も水周りもきれい、TVや湯沸しポット、電気マット等一通り揃っていたので狭いけどここのシングルルームに決めた。一休み後既に外は暗くなっていたので、近所で雑醤麺の軽い夕食をとり宿に戻ってCCTVを見て早めに就寝。(12/12)

 

 

甘孜行きのバスは午前中に2本あるが早いほうの便(朝6時)でまだ暗い中出発。1時間もたたずに近くの席の女性が吐いていた。人民は乗り物に弱いようで度々吐いている機会に遭遇する。時間は結構かかり午後3時過ぎに汽車站へ到着。康定よりも空気はさらに冷たい。ここでも客引きのおばちゃんに声を掛けられたので2軒ほど覗いてみるが、どちらも清潔感に欠けるのでパスをして結局ガイドブックに載っている安宿に決めたが、ここも暗くて清潔とは言い難い。中国に入ってチベタンに対するここまでの印象はどうやら、清潔感に欠けるという事になってしまったようだ。

 

部屋にいても何だか気が滅入るので町に出て歩いていると「卡薩温泉飯店」という看板を見つけた。温泉!そうだロンプラに温泉がこの町にあるという記載があったことを思い出した。そこで飯店横の細い道を入って行くと、温泉街ともいえるような十軒ほど温泉が集まっているエリアに出くわした。そのうちの一軒に入ってみる。何も用意していなかったがタオルは高いのでシャンプーだけ売店で購入する。いわゆる個室形式なのだが室内は結構広く浴槽も大きい。いや~、手足を伸ばして湯につかるなんて、この旅で初めての気持ちよさだ! 頭がフラフラするくらい長湯してしまったがそんなこと気にならないほど最高の気分。温泉のおかげで甘孜に対する評価は自分の中では結構良いものとなった。十分満足して今日はもう何もする気がしない。(12/13)

 

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宿付きの温泉もあったのでそこに泊まるという手もあるのでは。最初は部屋に泊まりたいのか?と尋ねられ、宿泊棟に連れていかれた。(ガイドブックに載っている安宿よりはコチラをお勧めします 特に冬は)