もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。

HCMCをぶらぶらする

HCMCをぶらぶらする

 

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ホーチミンシティはハノイよりも遥かに大きい都会だ。

宿の近所の小奇麗なカフェに入ろうとメニューを見たらとんでもない金額だったが、多くの地元っ子で賑わっていた。そのコーヒーの金額を彼等に出せて自分に出せないなんて妙な気分だった。でもすぐ横に普通の値段の気楽に入れる小さなカフェを発見して、ほっと一息。こちらでも十分に美味しいベトナムコーヒー。

要は都会なのだ。

 

ぶらぶら街歩きをしながら、ベンタイン市場、ホテルマジェスティック、歴史博物館、戦争証跡博物館などを一日で見回る。大分南に下ったせいか、今迄の町とは違い日差しが強く気温も高い。暑くて汗をかき、大量のコーラを飲み干す。ぼくの知っている東南アジアだ。さすがに東南アジアのパリと呼ばれただけの街並みだ。古い建物も多く並木道も樹木が育ち素晴らしい眺めだ。ハノイが田舎町の様に思えるほどだ。博物館は2つとも良い。

 

 

この国で戦争といえば例のベトナム戦争だけでなく、フランスに対するレジスタンスと独立戦争も含まれる。さらにはもっと古い時代の中国との爭いもその中に入るのだ。一体ベトナムは有史以来どれだけの戦争をしてきたのだろう。おまけにその多くに勝利している。国の歴史は戦争の歴史だ。ただベトナムは特別という程でもない。地球上のほとんどの国はその歴史上他所との戦争を繰り返してきている。平和な島国で生まれ育った人間には気が付きにくいが、それが史実だ。

ハノイの博物館でもそうだったのだが、展示における戦争の割合が非常に多い。ベトナム戦争でアメリカは一方的に悪者にされているが(悪にかわりはないが)そのアメリカに勝てた本当の理由はほとんど説明されていない。武器や資金をどこから得てきたのかということを大きく示すことなく、アメリカによっていかに被害を被ったかという証例ばかりが明示される(まあ確かに酷い内容だよ)。

そもそもベトナム戦争には冷戦下の代理戦争の意味合いがあったのではないか? ベトナムは欧米や中ソの操り人形ではなかったのではないか?… などとここで声をあげたら袋叩きにされるのだろうな。国内の不安定を口実に外野がよってたかってやりたい放題しまくった。それが正直な感想だった。そんなこと思っても口にすることは許されないだろうな。

ベトナムでは小学生の頃からこのような展示をもれなく見学に来るようだ。どこの博物館でも先生に引率された子供たちの一団に遭遇した。正直な所、小さい頃からこのような内容を教えこまれたら、大人になって外国人なんか軽視して幾らボッテも気に留めない人間が普通に存在するろくでもない社会になるのだろうなと思った。と、そこでこの国が共産党独裁政治であることを思い出した。外国人旅行者も気軽に旅行できる程社会は発展したのだが、政治的には真っ赤なのだ。急に現実に引き戻される。この国には表面的な印象で浮かれている場合ではない。真面目に付き合えばタフなことになるのだろう。

 

 

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…などと考えていたら何時の間にかアジアの裏街に入り込んでいる。このねっとり身に纏わり付くような濃くも甘い空気を体は求めている。腹が減ったから何か食おう。