もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

センジ


テオッグから分かれた道は急に荒れ模様となる。こんな道ジープか四駆でないと無理だよと思う程状態の悪い坂道を、マルチスズキの小型車やTATA製のガタガタなトラックや乗り合いバスまでもが砂煙を巻き上げて上り下りする。街道から分かれればこんな道はよくあり、インドでは自動車は過酷な運命にさらされるのだ。いつもながらのことだが、ここいらは山岳地帯で特にすごい。と思ったら10分くらいで舗装道路に切り替わる。と思ったらまたこのラフロード。運転手に、何故全部舗装しないのかと聞いても、アイドントノウ。まあそうだろうな。20キロというその道程を1時間掛けてセンジの村にたどり着いた。

奥の高台に目指す建物が見える。かつて当地の王朝の宮殿だったという建物はその末裔が住んでいるという。とにかく行ってみたら、たたずまいがすばらしい。住人のおじさんがきれいな英語で迎えてくれた。話す内容がよく解かる! さすがと思いながら、内部のホールに入れてもらう。当時は確か儀式に使われていたものということで、一般的な住居の形式ではないものの、その造形の高度な意匠や仕掛けに息を呑むばかり。



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外国人はたまに来るけど、、何でも建築書に載っているらしく日本人が特に多いよ、と話してくれた。はい、そうです。僕もその一人ですよ、おじさん。


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