もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

インド一旦切り上げ


ネットでトリバンドラム→コロンボの航空券を手配して、一旦インドは切り上げることにした。当初はチェンナイ往復と考えていたのだが、スリランカを目の前にしたら気持ちが海を渡ってしまった。地図上ではこちらの方が動きが自然だ、というのは理由の無い旅のための理由付けみたいなものだ。

インド最南端のカンニャクマリへは一泊のみの往復。往きはバスにて70Rs 3時間、帰りは鉄道にて3AC 218Rs 2時間。
クマリアマン寺院手前は非常に混んでいて身動きがとれないほどだったので、とりあえず海に出た。
沖合いで三つの海が出会うところで…といっても当然だが広い広い水平線が続いているだけである。手前に目を移すと、ガートでは沐浴、その隣ではインド人の家族連れや若者が海水浴でキャーキャーいってるのが微笑ましい。
時間が遅かったので寺院はあきらめそのまま浜で日没を見ていた。水平線近くは厚い雲があり、日没20分くらい前までしか太陽を目にすることはできなかった。でも波の音を聴いていると心が休まるのはインド人も同じのようで、暗くなっても大勢の人が静かに海辺でくつろいでいた。



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ティルバナンタプラムに戻ると、連休の直前ということで訪ねたホテルはどこも満室。
とりあえず見つけ初日に泊まった部屋は暑い。暑いのはここだけでなく、カンニャクマリの安宿もそうだったし、コーラムで最初部屋見てやめた宿も同じだろう。
室内は32度あり、夜になっても下がらない。天井のファンはブンブンうなっているし、窓に鉄格子はあれど網戸はない。これでは蚊の餌食だ。外ではオートリキシャーやバイクがクラクションを鳴らしている。

やはり30度を超えた部屋では寝付けない。夜中に以前のヨーロッパの旅を思い出した。まあゴアやケララにはポルトガルやオランダやイギリスの痕跡が多数残っていたのでヨーロッパを思い出すのも不思議ではない。向こうの安宿は古かったり部屋代なりのショボさはあるものの、たいていは静かで落ち着いた滞在ができた。構造上中庭に部屋が面しているぶん表通りの騒音は届かない。眺めは良くなくとも狭い部屋には十分な採光と換気のとれる窓が付いていた。蚊に刺される心配もない。夏は気温が高くても湿度が低いので建物内は過ごしやすい、、、 とここまで思いついたものは、すべてインドの逆ではないか!
 
どちらが良いというわけでもない。非日常の日々を楽しんでいるのだから、日常とか常識的なものからはかけ離れた時間を過ごしたい。

というのは希望であり、正直いってこの暑さにはたまらない。ちょっと歩くだけで汗ぐっしょり。何故周りのインド人は平然としているのだ?そのうえ長袖なんて。汗腺の構造は絶対に違うはずだ。ソフトドリンクもこんなに飲みたいわけではないのに、ミネラルウォーターなんて味が無いのに飽きてしまい1日にもう2本以上飲むことなんかできない。
同じ暑さなら一旦場所替えを、ということで早速スリランカへ。

でも蚊はいるんだろうな、どこでも。