もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

旅日記、のようなもの 第2弾 しゅっぱーつ

9/30 羽田→烏魯木齋


約1年ぶりの出発、それも同じ空港ときた。
前回の夜の空港の印象がまだ強く残っているが、当時とは比べるまでもなく平然とした気持ちで搭乗の時間を待つ。昼の空港が明るくあっけらかんとしているせいもあるだろう。他の理由も考えられる。この1年の間に幾度と無く空港を利用してきた。そのせいか、以前には感じられた出発前の気持ちの高ぶりや緊張感がとても少ない。
結局、旅ずれてしまったということだ。
その事についてはある種の感慨深さを覚える同時にちょっとした居心地の悪さも感じる。正しく自分が求めていたことであるのだが、無邪気に喜んでばかりもいられないのは、長旅に出るということは、それまで自分が属している世界を幾らか「捨てて」いくものであるということに因る。何時もすべてをドライに割り切る事ができる訳ではないのだ。捨てきれない未練を日本に残していくことなる。
旅立ちの時には常にアンビバレントな気持ちが伴う。

お決まりのセキュリティーチェックはある種の通過儀礼のようなもので、パスポートコントロールを抜ければそこは既に日本ではない。感覚は自然とトラベルモードに切り替わり次の目的地へと意識は移る。


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羽田ー北京首都 CA182 HND-PEK 
北京首都ー烏魯木齋 CA1295 PEK-URC



北京の空港は以前利用しているが、その後オリンピックを迎え拡張しているので当時とは多少変わっているだろう。
やたらと歩かされたどり着いた出発ロビーは本当に大勢の人々でごった返している。こんなバスターミナルのようにざわつくロビーは他の国にあるだろうか。
WiFiが飛んでいたが、中国国内の電話番号とパスワードが要求されているにもかかわらず、日本の自分の携帯番号と適当なパスワードを打ち込んだところ、あっさり繋がってしまった。ははは~、さすがチャイナ。これでやっていけるのだから素晴らしい国だ。それとも10億の民を御すにはユルユルなシステムでなければ何かとうまく行かないのだろうか。
この場所が北京を代表しているとは思わないが、それでも北京の欠片は感じ取れると思う。考えるネタは幾らでもあり時間をつぶすにはこと欠かない。



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ウルムチ到着が0010で深夜過ぎとなるので空港横の机場賓館に泊まる。真夜中といっても新疆時間では2時間遅れの夜10時なのだが、到着から翌朝の出発までのインターバルは8時間しかなく、多少高いがここに決めていた。歩いていくか考えながら出口あたりでうろうろしていたところ、ちょうどよいタイミングでホテル名の記されたマイクロバスがやってきた。Ctripで予約はしていたのでチェックインはスムーズ。鍵を渡された部屋は改装からそれほど時間が経っていないような新しさ。中国でこれだけの金額を出したのだからという思いを満足させるほどで、特にアラはみつからなかった。