もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

ラリベラ3・深夜のクリスマスセレモニー

ラリベラ、夜




エチオピア正教ではキリストの生誕を祝う祭りは1月7日、イブは6日。セレモニーは2日前から夜を徹してその日毎に別の岩窟教会にて行われる。今日はその初日で夜遅くから始まる。



ラリベラにはこの期間は国中から人が集まるものの、そのほとんどが宿に泊まるわけでもなく、道ばた(町中ではない)にゴザやシートを敷き寝っ転がって適当に過ごしている。この光景はちょっと異様だ。

ツーリスト向けホテルもハイシーズンと称してこの期間は通常の3倍もの値段を吹っかけてくる。多少のディスカウントには応じてくれたが、さすがはエチオピアだ。残念だが長居はできない… でも高い金額を払ってでも滞在して見る価値はあるものだった。ただし昼間は人の多さに多少面食らった。



昼間にガイドからどこの教会で行われるかを聞き出し、夜の11時過ぎに、リー君と一緒に、灯りなど無い真っ暗な夜道をライト片手に恐々たどって行った。

そこは一応金属製の屋根覆いと照明の着いた教会で、薄暗い照明下で100人以上もの人がわさわさとセレモニーに勤しんでいた。宗教的といえばそうなのだろうが、今までにちょっと経験したことの無い雰囲気だった。

おおまかに言うと、30分毎に、ダンスとシャントが繰り返される。
ダンスといっても自由に踊るわけではなく、お互い面と向かって列になった人が教会の前の狭い空間を行ったり来たり往復する。その間エチオピアンクロスと火を持った人が彼等の間を巡りその後教会の周囲を一周して中に入る。
シャントは楽器の演奏と唄がひたすら続く。



どれほどの長い年月をかけてこのセレモニーの形態はできあがったのだろう。
キリスト教といっても実はその種類や範囲は非常に多様だ。
我々が多少知っているような洗練された雰囲気を持つスタイルはその極く一部に過ぎない。


同じことの繰り返しだったので2回ほど見て宿に帰る。暗い夜道を歩いている間中独特のリズムが頭の中に響き続けていた。
ものすごく印象的だった。何か言葉ではうまく言い表すことができない。



翌日は4時起きなのでほとんど寝る時間は無かった。。。。。



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