もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

普通の一日

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キスムは何かがあるというわけでもない地方都市。ヴィクトリア湖に面しているので、この水面をずっとたどれば前の滞在地ジンジャまでつながっているのかなどと考えてみる。町中には特に見るべきものはない。インド商人はこの町にも確かにいるみたいだ。水運の町だったようで水際に大きな倉庫を何棟も見かけた。あまり繁盛しているようには見えないが実際はどうなのだろう。

まずはユナイテッドモールというショッピングセンターへ行く。全然大したことなく、タスキースというチェーンのスーパーマーケット以外は数件のレストランぐらいしか気を引くものはない。ただ裏がイージーコーチというバス会社の事務所&発着所になっていて、要はその確認も兼ねて来たということだ。翌日はここからナイロビに発つ。
町中まで少し歩き、携帯ショップでSIMカードとインターネットバンドルのプリペイドを購入。ケニアはすぐに出国することもないであろうから、携帯電話を使えるようにしておいた方がよいだろうと考えた。

メインの通りを下って湖まで降りてみると、何故か多くの車が水に浸かっている。よく見ると… そこは何と洗車スペースだった。さすがに洗剤は使っていないようで、湖の水だけでゴシゴシと車体を洗っている。何だかなあ、と思いながらその脇を通り過ぎ、幾つも軒を並べている食堂を目指す。結構人が入っている店を選んで魚料理の昼食をとる。この湖で採れたであろう白身魚の揚物に野菜を和えたもの。値段は魚の大きさによるので一人の場合は300~500円くらいのものとなる。丸々一匹だとそう安くはならないが、ウガリも付き一皿で結構満腹になった。

その後はスーパーで食料や雑貨を買ってぶらぶら歩きながらホテルまで帰る。受付の男性は妙に愛想の良い笑顔で毎回出迎えてくれるが、本当に親切なので気持ちが良い。
でも、こんな地方都市でもホテルの入口には鉄格子の扉があり、特に夜は施錠され扉番に開けてもらわなければならないのだ。

夕食時までは屋上のテラスでぼんやりと過ごす。ヴィクトリア湖の水面が部分的に見える。今日も夕方は天気が悪く雲が空を覆い、日没時の黄昏の雰囲気など楽しむことができないが、雨は降らずに何とか持ちこたえた。

夕食に町中のレストランで再び魚料理。妙な調理さえしなければ、僕にとってはたいていの魚料理はどこでも美味しく感じられる。
でも、このレストランにも入口には鉄格子の扉があり、帰る時は扉番に開けてもらわなければならなかった。

ホテルの前は少しはずれだが町のメインストリートなのに、日没時にはほとんどの商店はシャッターを下ろし人通りはぱたりと無くなる。夜歩くのはちょと怖いが、全くひと気が無いというわけでもなく、建物の入口前の歩道にところどころ夜番が椅子を出して座っている。

ここはケニア


特に観光などしない極く普通の一日。