もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

嘉峪関長城

嘉峪関

 

 

敦煌から嘉峪関へのバスは2日前に予約したせいか最前列の展望席だった。ただこの区間の車窓は単調、市街区域以外のほとんどは砂漠かそれに近い原野で特に見るものがない。折角の特等席で何かもったいなかったがそんな訳でウトウトしていた時間が多かった。

嘉峪関ではバスターミナル近くのホテルに泊まった。外国人が宿泊可能な渉外賓館で、久しぶりにまともなホテルの気がする。青年旅舎は嘉峪関の街中ではなくかなり離れた場所にあるので今回はパス。

今後の下調べをネットで始めたが、一人部屋は寛ぐことができるので気分が良く、気がついたら外は既に暗くなっていた。まあたまには贅沢(というほどでもないが)もいいだろう。街へ出て夜市で夕食。辛い米線。その後ぶらぶら散策。部屋に戻りTVをつける。ケーブルTVで信じられないほど多くの局がありCCTVを探し出すことが出来なかった。音楽チャンネルを見たかったのに。(11/13)

 

 

今日も夜行で出発なので荷物をフロントに預けて朝9時にチェックアウト。さて本日はまる一日嘉峪関の観光だ。嘉峪関関城へは街中からは市バスで行くことができる。門票は100元もするので、これに含まれる懸壁長城や長城第一墩へは行かないと損な気になる。でも関城から離れていて公共の足はないので、行くならタクシーを利用して廻るしかない。何かあざとさを感じる…。安くあげるには関城までは市バス、そこからタクシーをチャーターして懸壁などを往復する。

 

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社会矛盾大調解中心wというバス停から乗ってみた。

 

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きれいな場所だがそれは過度な修復故のこと。ここは中国。 

 

アプローチの部分で小さな餓鬼子供が下半身丸出しでヨタヨタ歩いていた。もしやと思い辺りを見回すと壁に小さく濡れている箇所があった。父親はもう一人の子供と遊んでいて我関せずといった感じ。世界遺産の中で立ち小便ですかそうですか。

 

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f:id:pelmeni:20161107175722j:plain日本語に訳した人のセンスが素晴らしすぎる標識

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この表示も中国らしい! 敷地内公厠の男性用小便器横に貼ってある。日本では親父やお爺ちゃんを嗜める時に使いますねw -----前に出てやってよ!

 

 

出口に停まっていたタクシーの運転手と交渉して、100元で懸壁長城と長城第一墩をまわって再び戻ってくるように話をつけた。

 

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懸壁長城は階段をあがって戻ってくるのみ。それだけ。平原の見晴らしは良かった。よくこんなもの作ったな、という気分になる。まあそんなことでも実感できればよい。

 

 

f:id:pelmeni:20161107185114j:plain博物館の展示 中央が嘉峪関関城 奥に懸壁長城 手前が第一墩 という位置関係がわかる

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長城第一墩 直ぐ裏は断崖絶壁の討籟河

延々と続く万里の長城のまさに西端だが、それ自体は崖っぷちに立つ単なる土の塊にしかみえない。これだけでは金が取れないと考えたのか色々な施設を周囲に作っていた。

荒涼とした風景は中央アジア独特のもので日本ではまずお目にかかることのできない種類のものなので、これはこれで見ものだと思った。個人的に中央アジアの乾いた風景は好きなんです。

ただ、嘉峪関はそれほど素晴らしいというわけでもないなあ。正直敦煌も非常に感銘を受けたわけでもないし、こちらの想像力が乏しいせいか、この辺りの歴史遺産あまり楽しめていません。(11/14)