もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

ハンピでサイクリング


どうやら二差路で道を間違えてしまったようだ。1kmぐらい進むと遺跡に幾つかお目にかかるはずなのに、まったくその気配が無い。おかしいと思いながら、まあこの先行けるところまで行ってしまおうという気になった。心配なのは、レンタルの自転車のペダルが結構重いということだ。見掛け以上にぼろいし変速ギアも無い。自分の体力が落ちているということを差し引いても、適当なところで切り上げないとバテそうだ。その予感は後ほど的中するのだが、知らない所をブラブラとペダルをこぐのも楽しいものだ。農作業をしている人たち、挨拶をしてくれる女学生、道路を占領する羊の群れ、気持ちの良い景色がずっと続いている。これまで訪れた地方とは樹木の種類が違っている。
このところ、インドを一つの国というよりは亜大陸といわれるとおりの一つの大きな地域だということを実感している。言葉ではよく言われている事だが、移動を続けていくうちに気が付くとそう感じるようになっていたのが面白い。もう少し深く知りたいところだが、旅の時間では限りがある。できるだけ多くの場所を訪れたいが、果たして…



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おばさんかと思ったら案山子



とある遺跡を見学中、遠くの空で雷鳴が鳴り始めた。宿のあるハンピバザールまで3kmぐらいはあるので今降られたら嫌だったが、一度ポツポツあたっただけで降るまでには至らなかった。ただ雲が空の半分くらいを覆ってくれたので、陽が出たり引っ込んだりで、まあ快晴の中で自転車こぐより多少はマシだったのではないかと思う。

始めにたどった道は結局途中で引き返した。ごく普通の農村風景が続くだけでそのまま行ったらホスペットまでたどり着いてしまうのではないかという気がしたからである。その後地図とおり予定コースを進んだが、やはり始めに距離をこいでいた分、途中で足がぱんぱんに張ってしまった。意外と細かなアップダウンがあり、緩やかな坂なのに上り切ることができない。別の遺跡の前の木陰で小一時間休んだが、休み始めたら頭がくらくらしてきた。暑いし汗はずっとかきっ放しだし、軽い脱水症状かもしれない。持ってきた水は大方飲み干していてボトルはほとんど空だ。遺跡の前なのに飲み物くらい売りに来い。ただし甕に入っているアレは俺には飲めないぞ。

その後は適当に流して、夕方早い時間に戻ってきた。幾つか予定していた場所を端折って帰ってきたが、翌日の出発は夜行バスなので夕方まで時間はある。屋上レストランでマッタリ読書でもしようと考えているのだが…

宿に帰ってすぐにシャワーを浴びコーラを1本飲み干した。自転車ではなくミニバイクを借りた方がよかったとはこの際考えないことにした。