2017-01-01から1年間の記事一覧
Feb.-Mar. 1998 ドゥブロヴニク→ブダペスト サラエボからドブロブニクへバスで移動した。途中の風景には内戦の傷跡も残りいたたまれないものがあったが、内陸部からクロアチアのダルマチア海岸沿いの道路に出てからは、もう、広い空! 青い海! 美しい島影!…
Feb. 1998 サラエボ サラエボは周囲を丘陵や山に囲まれ、ミリヤツカ川沿いに市街地は長く展びる。西洋と東洋が微妙に入り混じり、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教それぞれの特徴が街を形作りアクセントになっている。僕はそもそもがこういった異文化混在の…
Feb.1998 サラエボ 駅構内に留置されていた客車 当時は旅客運行がまだ再開されていなかった かなり昔の事であるから忘れてしまったことも多い。でもこの時この場所を訪れたということは、僕の旅経歴の中では、もしかしたら最初にして最大のハイライトだった…
Feb. 1998 ブダペスト 建物の中庭に設けられた小さな市場 とか何とかいろいろ書いたが、そもそもこの街、宿にやってきた理由は以下の2つだった。 1)国際学生証 ヨーロッパでは学生は優遇されていて、あらゆる場所で料金の割引が受けられる。外国人がその恩恵…
Feb. 1998 ブダペスト ミラノから夜行列車に乗りウィーンへ向かった。ヨーロッパで夜行はたいていクシェットを利用した。学生の頃の旅では4日連続列車で夜を過ごしたこともある。この時の切符は下段、上段はブラジルから旅行に来た女の子だった。何か少し話…
これもまた昔の旅の記録のようなものです ■旅行期間:1998年2-3月 ■旅行箇所:ミラノ、コモ、ブダペスト、ケチュケメート、サラエボ、ドブロブニク、ブルノ、テルチ、チェスキークルムロフ、ウィーン、 ■背景:ちょうど2年近く勤めていた建築設計事務所を辞…
長旅では必ず日記帳をつけている。いつの頃からか、旅先で起きたことは須らく忘れたくないと思う様になっていた。 この時は最初の長旅で、今みると本当に力が入っていたのが良くわかる。 ボールペンで、日常の細々とした記述と共に、可能な限りその日の収支…
トルコ (イラン)ギュルブラック国境→ドウバヤジッド→ギョレメ/カッパドキア→イスタンブル→(アムステルダム経由)帰国 予定では最後の訪問国、トルコ。終わりに近づくと急いでしまうのはこの頃からの癖だったようで、一気に横断してしまった感がある。イスタ…
ギーラーンちょっとだけ旅行記 マースーレ当時の旅日記 イランといえば確かに砂漠や岩山ばっかりだけど、カスピ海沿いの地域では気候は変わって雨が降ります。緑も多くその風景は日本にさえ似ていて最初は意外に思えました。イランでも米を食べますが、この…
モジガンと一緒 テヘラン当時の旅日記 イラン人といえば偽造テレホンカードの不法販売で一躍有名になりましたが、それ以前は建設業等で結構真面目に働いていた印象があります。バブル崩壊後暫くして、景気の悪化やビザ制度の変更により多くのひとは国に帰り…
イーラーン (トルクメニスタン)サラフス国境→マシュハド→テヘラーン→イスファハーン→シーラーズ/ペルセポリス→バム→ヤズド→イスファハーン→テヘラーン→ラシュト/マースーレ→タブリーズ→マークー→バザルガン国境(トルコ) アシュガバートで世話になったメ…
当時のトルクメニスタン旅日記です 長かったので2回に分割しました (承前) ●ピクニック 本当はすぐにお暇しようと思ったのだが、翌日の日曜日はグルナースの誕生祝いで郊外にピクニックに行くからぜひ来てくれ、と請われたので滞在が延びてしまった。でも…
当時のトルクメニスタン旅日記です (’98.4.16-20) 長かったので2回に分割しました。 ●国境を越える -----このバス、トルクメニスタンへ行く? -----トルクメニスタン? あー、そんならタモージュネへいくんやなー -----タモージュネって何? -----カラクル、…
この国には工芸品に対するような愛おしさを随所に感じる どこでも子供たちは皆無邪気に集ってくる ヒヴァ 中央アジアの秘宝。説明は必要無いと思う。今まで訪れた場所の中で五指に入る。 アルクの上部が展望台になっていて壁に囲われた旧市街の見晴らしが素…
オズベキスタン タシケント、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァ、国境(トルクメニスタン) 飛行機がタシケント上空にさしかかり高度を下げると、街を流れる運河の川面が目に付いた。絵の具を垂らしたようなはっきりとした水色だった。砂漠地帯を流れる川の水は…
パキスタン (インドから)ワガ国境→ラホール→ペシャワール→ラワルピンディ/タキシラ→ラホール→(ウズベキスタンへフライト) 思い起こせば信じられないほど多くの日本人旅行者がこの時期このルートの路上に溢れ返っていた。バンコクはともかく、インド、ネ…
インド3 ラジャスタンはそれぞれの街に独自の文化と特色が感じられ興味深く思えた ピンクシティ ジャイプル おばちゃんもピンク ブルーシティ ジョードプル 高所からの眺めに真っ青 宿主にホーリーのお祭りへ駆出された人たち ゴールデンシティ ジャイサルメ…
インド2 (ネパール)→ヴァラナシ→デリー→アーグラー→ボーパル/サーンチー→インドール→アジャンタ→アウランガーバード/エローラ→ムンバイ→アフマダバード→ジョドプール→ジャイサルメル→デリー→ジャイプル→チャンディガル→アムリトサル→(パキスタン) 疾風怒濤の…
カトマンズ 虫の知らせとはよく言ったものだ。漠然とした感情がふっと湧き上がってきて確認をすると恐れていたことが確かに起きていた。カメラが無い。 ボダナートを訪れた時のことだった。帰りのバスがぎゅうぎゅう詰めでまあ大変な混雑だった。デイパック…
旅も長期に渡れば常に良い時間を過ごすことができるわけではない。特に人々の考え方や習慣を知らない外国にいるのだから、流れに無闇に抗ったり逆らったりすることは必ずしも得策とは限らない。ここは運が無いなと感じたら、 まずは何とかうまくやり過ごすこ…
この当時はデジカメなど無かったので当然ながら銀塩カメラを持っていった。そういえば銀塩なんて言い方当時はしなかった。カメラはカメラでしかなかった。ただ僕はフィルムは最初からリバーサル(スライド用)フィルムを使っていた。家に簡単なスライド映写…
昔の旅の写真があがってきました。 この旅は、その前年の旅行中に出会った長期旅行者に感化されて僕が初めて企てた長旅でした。フィルムをスキャンしながら日記帳を読んでいると当時の記憶がまるで昨日の事のように起ち上がってきます。すっかり忘れていたこ…
デジカメが普及する前は旅行にはもちろんフィルムカメラを持って行ったのだが、フィルムスキャナーなるものに興味を持ち2000年頃から購入してきた。当時はニコン、キヤノン、ミノルタから数種類ずつ発売されていたが、フラットベッド式と違い元々高価な物だ…