(インドから)ワガ国境→ラホール→ペシャワール→ラワルピンディ/タキシラ→ラホール→(ウズベキスタンへフライト)
思い起こせば信じられないほど多くの日本人旅行者がこの時期このルートの路上に溢れ返っていた。バンコクはともかく、インド、ネパールのある程度の有名所では必ず出会ったし、インドより先は旅行者自体は減るものの経路が限られてくるので安宿には必ず滞在していた。
今はもう誰も訪れることのなくなったパキスタンも当時は日本人旅行者で溢れていた。ラワルピンディの安宿ポピュラーインで同室だったK君はインドのアジャンタとアウランガーバードで一緒だったし、後にイスタンブールで再会するS君もいた。ジャンキーと呼ばれる彼とは最初スノウリ→ヴァラナシのバスで同乗し、当時はまだ旅始めで不慣れな様子だった。2ヶ月後にこの宿で再会したところ… インドは彼をすっかり変えてしまったようだ(笑)。
後日K君から送られてきた写真
インドにもムスリムは多数住んでいてイスラムの文化に触れることは多かった。国境を越えても元々同一の地域だったし変わりはないだろうと思っていたが、やはり国が違うとそれなりに空気は異なる。酒も無いし女遊びもできないけど、出会った人々はみな親切で人懐っこい。旅行をする分にはイスラムはとても楽しいことを初めて実感したのは、ここパキスタンだった。
ウズベキスタンのビザをニューデリーでとったのだが、あまり情報の無い国だったので実際手にするまでは先のことは決め切れなかった。ビザの申請に必要なインビテーションを現地のエージェンシーに頼んだ際に入国日を決めなければならなかった。もし入手不可能だったらこの先フンザへ行った後でイランへ進めば良いと考えていた。首尾よくビザをゲットできたおかげでパキスタンは限られた日数の滞在となってしまった。ずっと気に掛けていたフンザを訪れたのは結局その16年後ということになる。
ラーホール旧市街 むさくるしい野郎達ばかり!
リアル迷路
パキといえばこれ! かっこいい!
懐かしのペシャワール 街の雰囲気は今でも忘れられない
郊外のガルハナマーケットはトライバルエリア(とその先のアフガニスタン)への入口 911後のアフガン攻撃の際TVの報道が入っていた ここは民間人が行くことのできる最前線
ラワルピンディにて
タキシラの少年
タキシラではなんと日本人の仏教遺跡巡りツアーに出会った。インドでもそうだったが、ツアー客と話をすると我々の旅の長さと予算の低さには必ず驚かれたものだ。
ここで会ったおじさんと話をした。
-----いやー、パキスタンはパンがおいしいねえ、小麦が違うのかねえ
そうそうパキスタンはパンが美味しかった。ナンではなくパンの方もである。インドのパンはことごとく残念だったが。パキのパンを美味しいと感じていたのは自分だけではなかったのが嬉しかった。特にクロワッサン生地のものを気に入りよく朝食に買った記憶がある。