もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

バンガロールとマイソール


プライベートバスにすっかり慣れきってしまい、夜行はVOLVOまたはスリーパーでないと…という人間にとってはハンピは意外と不便なところで、行き先が限られる。結局行くつもりのなかったバンガロールに出て1泊、ついでにマイソールへも訪れることにした。

バンガロールはインドITの中心地、確かに大きな街だが、何か落ち着きのない印象を持った。大きな公園があり、道路も広いのだが、何しろ交通量が多く喉をやられてしまった。繁華街にも行ってみたが特に心に感じるところではなく、また訪れてみようという気にはならない。IT産業は郊外の静かな環境で発展しているのだろう。

短い区間だがメトロが開通していたので乗ってみた。終点まで5,6駅、15Rsくらいだったと思う。MGロードから東方面なので観光には関係ない。車両はデリーメトロと同じでこちらも新しくピカピカ。プラットホームの駅員が厳しく、列車到着の2分前になると客がホーム際に近づくことを許さない。直ちに笛が吹かれる。将来的には2路線の予定で、鉄道駅やバスターミナル付近にも繋がるので便利になるだろう。メトロといっても高架線でMGロード駅より西側も建設中なので1路線の完成は遠くないかもしれないが、そのせいで、街中いたるところで砂塵が舞い上がっているのだが… 3つ目の駅で降り、駅前のカフェ・コーヒーデイでレモネードだけ飲んで戻ってきた。

宿泊したホテルの部屋は値段の割には広く清潔で気持ちよかった。マジェスティックのホテル・アドラ。一人でダブルの部屋に泊まり大の字に手足を広げて眠った。またレセプションの兄ちゃんがいやに印象的だった。なんというか、先日引退したオリックスの田口と木村拓哉をたしてインド人的ディテールを加えた顔なのだ。正装が似合う、今まで出会ったインド人の中で一番ハンサムな顔かもしれないと思えるほど。

それぐらいかな。

マイソールもやけに騒がしい街という印象だが、宮殿は見物だ。木造宮殿が焼け落ちた後に英国人の建築家により設計されただけあり(1912年完成)、細かくみると近代的なのだが、すばらしく豪華。装飾や色使いも印象的。内部撮影厳禁なのが惜しい。しまった絵葉書を買い忘れた!
祭日直前の週末で、エルナクラム行きのバスは席が取れなかった。1日滞在を伸ばすよりはバンガロールまで戻ってVOLVOバスに乗る方を選んだ。多分最後の夜行バスになるだろう。