もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

スーダンのピラミッドに行く

スーダンのピラミッドに行く

 

カイロダウンタウンホテル従業員のムハマッドとの約束を果たすべくメロエ遺跡に日帰りで行く。彼はハルツーム出身で、スーダン国営放送の歌番組をロビーのTVで一緒に見ながら、ぜひメロエのピラミッドを訪れろと薦めた。とても親切で、友人からも「頭は悪いけど人間はとても良い奴だ」なんてよくからかわれていた。「スーダン人は良い人」説は本当だとその時以来思うようになった。

青ナイルの向こう側にありハルツームの中心から少し離れた小さなバスターミナルは、何だか雑然としていてよくわからないので人に尋ねてようやく目的のバスにたどりついた。ピラミッドに行くとは伝えてあったはずなのだがドライバーは忘れていたようで、過ぎていくピラミッドを横目に見ながら慌ててバスを止めてもらったが、行き過ぎだった。距離感がうまくつかめなかったがバスの通っている幹線道路からは意外と離れた場所にある。おかげで結構戻り余分に歩くはめになった。何も知らない異邦人はもっと早くから騒ぐべきだった。

 

 

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f:id:pelmeni:20150913024039j:plain(幾つかは修復されている)

エジプトのモノと比べると遥かに小型で少し縦長の比率。これはこれで新鮮な印象だ。上部がみな崩されているのが何だか物悲しいが、たくさんのピラミッドがまるで林立するかの様な風景は愉快だ。その場にいるだけで単純に楽しい。観光客なんて自分以外にはいない。

 

 

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突然ラクダに乗った人の群れがやって来た。何のために?商隊か?じっと眺めていたらタイムスリップした気持ちになった。

 

 

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そもそも昔からこの辺りは砂漠だったのだろうか。

 

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帰りは最短距離でまっすぐに幹線道路に出て、通りがかるバスを拾う。小さく見えるピラミッドと建物の廃墟のようなもの以外には何も無い荒野という言葉がぴったりなところ。日差しも強くのんびりと待つ気にはなれないので最初に来たバスに乗ることに決めた。直接ハルツームに行く車ではなかったので、途中のシェンディという小さな町で乗り継ぐことになった。