もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

昆明

昆明



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この旅も7ヶ月目に入った。今はあまり旅の意欲が湧かない。肉体的というよりは精神的な疲労感のようなものを多少感じるのだ。東アジアということ、帰国も近いということで緊張感は確実に減少している。アフリカの頃のようにサクサクと思い立ったら即移動という気にもならない。体もあまり動かない。本来なら一休みが必要な時期だろう。ラオスが今ひとつ楽しめなかった理由もその辺にあるのだろう。
当初ラオスからベトナムを旅することに決めていたものの、中国に入って以来気が緩みっぱなしだ。なんといっても食べ物が何を選んでも美味く感じられるし、意外とコミュニケーションが楽だ。筆談により意思の疎通ができた時の一瞬ではあるが双方で共有する安堵感なんて、漢字の国の住人ならではの体験だろう。
そんなわけで気持ちは中国国内の旅に傾きつつあった。雲南省を回ることも考えたが、貴州省を訪れ広州からマカオ方面に抜ける方がよいだろうと思えた。ただし問題があり、ノービザ15日間で入国しているため滞在日数が限られていることだ。景洪→昆明の夜行バスで一泊、昆明で今晩を含め2泊で既に3日滞在しており、昆明→貴州でもう1泊必要となるだろうから、残り11日しか残されていない。不本意だが弾丸ツアーとなってしまいそうだ。移動はバスがメインとなりそうだが本数はそれなりにあるとのネット情報。現地で決めることが多くなるが、それはそれで楽しそうだ。

昆明火車站に切符を買いに行く。ここは大きな駅で售票处には多くの窓口があるのだがどの窓口にも20人以上もの人が列をなして並んでいる。少し歩き回ったら何だかヤル気が失せて場外に出てしまう。さて、どうしよう、バスにしようかと気を変えて駅前にある昆明站長途汽車代售处をうろうろしていたところ、前日老街を歩いていた時に火车票售票处らしき建物を見たことを思い出した。確か客なんかいなかったはずだから楽に買えるだろうと少し期待しながら、記憶を頼りにバスに乗る。そして、、、、簡単に硬臥の切符を入手。1人しか先客がいなかったうえ、窓口のお姉さんは簡単な英語が理解できた。地元の人は何故ここを利用を利用しないのだろうかと不思議に思う。場所は五一路と東風西路の交差点北側。




5/1
昼の退房時間ぎりぎりまで部屋で過ごし、チェックアウト後は荷物を預かってもらい街に出る。特に行きたいところは無かったのだが、とりあえず無料で入ることのできる雲南省博物館へ行く。その後前日に見つけ少し気に入ったカフェへ行くが満席。今日は中国の労働節の連休中で祝日であることをすぐに知る。街中は多くの人で溢れている。昨日広場でインターナショナルが流れているのを聞き、共産主義関連だからと漠然と思っていたが、何のことは無い、メーデーなのだ。老街へも足を運ぶがここにはいまひとつ興味が湧かない。夕方宿に戻り荷物を受け取り、受付のお姉さんに別れの挨拶をして駅に向かった。彼女は最初は無愛想だったものの3日も顔を合わせるうちにニコニコ笑ってくれるようになった。

中国の火車站ではプラットフォームへ好き勝手に出入りすることはできない。大きな待合室で時間が来るまで待たなければならない。出発時間の30分前に改札が始まる。人民は皆多くの荷物と共に乗車するので、早めに乗り込まないと荷物の置場が無くなってしまう。
列車はほぼ定時に昆明站を出発。車内は10時過ぎに消灯。


【移動】鉄道
T62次 空調特快 昆明21時50分発 凱里 9時19分着予定
硬臥 中舗 200+5元


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旧ソ連地域でよく見かけた共産主義建築のような建物