もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

成都に戻る

成都

 

発熱した翌朝は微熱程度だったのでバファリンで熱を下げ、バスにて成都へ移動、無事到着。バスターミナルのある茶店子から地鉄の移動で便利な拖板鞋青年旅舎(Flipflop Lounge Hostel)にまずは落ち着いた。ここは立地も良く、コモンスペースを含め居心地の良い宿だったが、その後もう少し安い熊猫夫人青年旅舎(Mrs.Panda Youth Hostel)に移る。先日泊まった時は2階だったが今回は3階の真上の4人ドミだった。

熱は微熱から中々下がらず喉も妙な痛さだった。両方のホステルのドミトリーともに暖房をエアコンで行っていて一晩中つけっ放しなものだから、おそらくその乾いた空気が良くなかったのだろう。毎日夜中に喉の痛みで目が覚めるほどで、そして本当の風邪の症状が出てきてしまった。

到着翌日に公安局で延長ビザの貼られたパスポートを受け取りここでの仕事はすべて終了した。だから成都ではずっとゆっくりとしていた。そして、西安に行くM君を見送った。実は彼のバックパックは僕の奴と同じ物で色違い、さらには使っているカメラもこれまた同じRX-100。こんな偶然とはあるものなんだと感心し妙な親しみを感じていた。彼は南から上がってきた。僕は南へ下ってゆく。まだ真っ暗な甘孜の朝にたまたま出会ってちょうど10日間、この旅でまともに日本語を話した唯一の機会だった。今回は本当に日本人に会っていない。

出発前日に何とか熊猫繁育基地へ行くことができた。ジャイアントパンダって見た目綺麗じゃないし、これまで特に興味を惹かれなかったが、先年上野動物園のパンダ舎の改修工事に少し関わって以来ちょっと気が変わった。目の前で動く本物はやっぱりかわいい。それもここのように広々とした場所で、兄弟だろうか中ぐらいの大きさのまだ成人していない4,5匹のパンダが一緒にじゃれあっている光景はなんとも微笑ましかった。

 

 

 

f:id:pelmeni:20160119153426j:plain

火鍋。地元の人で賑わっている店に入るという選択も間違ってはいない。紅湯という選択も間違ってはいない。にもかかわらず…我々は果敢に挑戦しそして敗れ去った。これには…我々は甘かった。何とかなる、なんてものではない。M君も中国国内の他の場所で食べた火鍋はこんなじゃなかったという。これはものすごい辛さだ。本場の名誉にかけて、一応素晴らしいと言っておこう。でもこんなの人間の食べ物じゃあないと正直思ったことも事実である。