もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

丹巴で梭坡へ行く/発熱して一休み

丹巴 Danba

 

 

康定からのバスは朝7時30分発。外はまだ暗く、しばらくの間眠る。目が覚めると既に外は明るく、窓の外は美しい渓谷だった。時々セメント採掘場のようなものが目に入るものの、見応えの有る風景がずっと続いた。やがて塔のある集落が対岸に見え丹巴に到着。

丹巴は川沿いに細長く続く町。バスターミナルと目指す青年旅舎はちょうど両端にあり結構歩くことになった。町中は流しのタクシーが多く安いので乗っても良かった。

この宿にも滞在客はほとんどいなかった。受付け前のコモンスペースが居心地よく、チェックインを済ませた後も荷物を置きに部屋へ上がることもせず二人で話し続けていた。極寒からようやく解放され気分が緩んだのだろう。老板の家族も同じ場所で寛いでいて何だか良い雰囲気である。

 

その後梭坡まで歩いて行くことにした。川沿いの一本道を吊橋まで45分、強風の中タルチョがはためく吊橋を渡り塔のある村の中までさらに同じくらい歩いた。上り坂と階段が続く。石積みの塔は不思議な断面を持つものもある。強度を出すためだろうか。ローカルな民家も雰囲気十分だ。腰を下ろし一休みしながら、以前に訪れたグルジアのスヴァネティ谷のことを思い出したが、ここはスヴァネティほど多数ではない。塔の林立する光景からは何か原始的な人間の生活形態、協働や抗争… といったものが連想される。何故だろうか。(PDFで持ってきている)風の谷のナウシカを少し前によんだせいだろうか。

還りは足が疲れていたので吊橋を渡ったところで乗合をつかまえて町まで帰った。(12/18)

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明け方具合が悪くて目が覚める。熱があるようだ。風邪?でもいつもの症状とは違う。足が何だかだるくて発熱があるだけというのは、前回のカシュガルでの時と似ている。ということは疲労に因るものなのだろうか。このところずっと寒中の強行軍だったから思い当たるフシはある。昼近くまでゴロゴロしているが良くなる気配は無いので今日は何処にも行かないことにした。訪問を予定していた甲居に行けないのは残念だが仕方が無い。M君は一人で出かけていったので、横になりぼうっとしていたら、午後遅く熱が38℃に近づいてきた。まずいなあ、でも疲労に因る発熱なら翌日には微熱程度に下がるだろう。喉は痛いが風邪の時の痛さとも違う。夕食に出たM君にコーラとみかんを買ってきてもらう。症状がひどいわけでもないので彼にはそれ程心配を掛けているとは思わないが、一晩経ってどの位症状が回復しているのか気になるところではある。(12/19)