もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。

ジブチへ列車で行く

ジブチ


ディレダワの駅の窓口で切符を売ってくれた職員は列車の出発を午前3時と教えてくれたが、エチオピアではローカルタイムが「ヨーロピアン」タイムとちょうど6時間ずれているので、その都度確認しないと間違える可能性がある。それまでも聞き直してよかったということが度々あった。

僕が泊まっている部屋は駅正面のメコネン・バーの2階にあり、駅前ロータリーと駅舎の様子が一目でわかる。午前1時にバルコニーに出たところ真っ暗で何も起きていなかったので心配だったが、午前2時の時点で人が結構集まっていたので、安心して宿の鍵を開けてもらった。


週2便しか発着が無いので駅舎の入口は通常は施錠されている。列車に乗る人は正面向かって左手の少し離れたところに集まっている。何故だかわからないがそういうきまりなのだろう。僕も彼等に従い列に並ぶ。
朝3時に職員に誘導され駅構内入場開始。

短い客車が6両つながっていた。車内に乗り込むと真っ暗だったので少し驚いたが、何のことは無い、実はもとから照明など付いていないのでだ。座席は木のベンチ、懐中電灯を用意した乗客が暗い中をうごめいている様子はちょっと異様だ。


結局4時少し前に出発した。かなりの乗客が乗った様にみえたが、実際はそれほどでもなく、ちょうど皆座席におさまったくらいの込み具合だった。

実は窓にはガラスなんか無く、その代わりに鉄の板が嵌ったサッシ(単なる枠?)を上げ下げする。車内は風が吹きぬけ夜明け前なので実は相当寒い。皆わかっているようで、大抵の客は、向かい合わせの一つの座席を一人で占領しすぐに横になり持ってきた布等を被って寝てしまうのだった。


夜も明け8時を過ぎたくらいから気温も上がり風が冷たく感じなくなり始めた頃、一度眠りに入った人がぼちぼち起き始める。明るくなり乗っている車両のボロさに気がついた(笑)。時々揺れがひどくなる。さすがはエチオピアだ。前に座っているお婆さんが色々話しかけてくれるのだが、如何せん言葉が通じないので会話が成り立たない。それでも何かしらお互い感じているものがあるせいか、身振り手振りが繰り返される。よくあることだが、考えてみれば旅先ならではの不思議なシーンだ。

異常に硬い枝を持つ樹木が線路際にあり、その枝が時々車体に触れる度に引っかいたような音を立てるので、最初は真っ暗な中で何が起きているのか判らず不安だった。伐採とかする気は、多分無いのだろうな。

2〜3時間おき、忘れた頃に小さな駅に停まる。ずっと単調な平原で乾燥した砂っぽい大地だ。植生も少なくこんなところに町があるなんて信じられない。といっても駅の周りだけに家々がかたまっているようなものだ。奥に進むにつれて若干土地に起伏がみられ岩肌等が時折確認できた。


12時過ぎにエチオピア側国境到着。国境では両国ともに列車を降りて事務所でパスポートにスタンプを押してもらわなければならない。ジブチ側も続いて5分後に着く。乗客が多いためそれぞれ1時間近く停車する。

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ジブチに入っても最初は同じような単調な風景が続くが、そのうち土地の起伏が激しくなり、列車は結構ダイナミックな光景の中を進んでゆく。何故か黒っぽい石ころが地面にばらまかれたかのように広がり始め、それがそのうち岩のような大きさに変わってきた。見たことの無い形状の樹木もちょぼちょぼと生えている。
不思議な光景だった。何だか別の惑星にいるような気もしてきた。


日没前に到着かという淡い期待は打ち砕かれ、結局19時過ぎにジブチシティ着。終着駅だが駅自体はあまり大きくない。
車両の中まで何かの客引きが入り込んできたが、とりあえず、ジブチの金を作らないことには始まらない。
(駅出て右手の先の方にある銀行のATMでVISAカードが使えます。)


経験としては悪くないですが、必ずしもお勧めするルートではありません。バスとどちらが良いかについてはどうなんでしょうか。あ、そうそう、飛行機だと180USDくらいです。


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※この鉄道に乗ってみようと考えているもの好きな貴方に注意※
1)車両には照明が無いので、出発〜しばらくの間と到着間際は車内が真っ暗になります。灯りを自前で用意した方が良いです。当然ですが自分の持ち物には気を付けてください。
2)車内は風が吹き抜け、この時期は陽が出ていないうちは寒かったです。
3)座席が木のベンチなので、15時間は結構キツイかもしれません。特に腰痛持ちの人には。




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【移動】鉄道 
ディレダワ→ジブチシティ 155ETB(8.15USD)