プレアヴィヒア Preah Vihear Temple
プレアヴィヒア寺院へは前日のうちに話をつけておいたバイタクで往復をする。これが一番安い移動手段だろう。片道25km、40分もバイクの後部座席に跨り続けることができるのだろうか心配だったが、何とかもちこたえた。道は平坦で直線が多く舗装の状態も悪くない。単調なので運転も安定していた。
チケットセンターから寺院へは結構距離が離れていて歩いていくことはまず無理なので、用意された交通手段で移動することになる。人数が多ければ車を選んでもよいのだが、一人なので一番安いバイタクを選び往復することにした。またかよ(笑)。この料金は定額、交渉の余地は無い。山の上にある寺院まで結構きつい坂道を上り下りする。
プレアヴィヒア寺院自体は保存状態がそれほど良いわけではなく、隅々までじっくりと見学するまでには至らなかった。よく見れば彫刻は所々に遺っているが…。直線の軸に建造物が幾つか連なり一番奥の崖っぷちに到達するのだが、距離は800mもあるのでたどり着くまでそれなりに時間が掛かってしまう。初めは目を凝らしていてもそのうち気持ちがとんでいってしまった。
今や有名になったこの場所からの眺めは最高、爽快感以外の何ものでもない。ただし方角は南向き、ということはずうーっと拡がる大平原は国境の向こう側のタイ方面ではなく今まで通ってきたカンボジア側の眺めなのだ。実地に立ちちょっと意外に思った。タイ側は軸の始まる階段がある方向で崖が迫っていてそれ程良い眺めではない。でもそちらが本来の入口なのだろう。現在の導入路はその少し手前で横から入り込む形になる。
若干モヤってるなー。写真ではこの絶景の気持ち良さは伝わらないよ…!
まあ、いいところだな。世界遺産の寺院ということだが、実質的には遺跡で建物本体は崩れ過ぎている感はあるものの、最高なロケーションのおかげで印象は良い。ここは歴史的価値があるのだろう。だからこそ、この場所の帰属をめぐってタイとカンボジア両国が争い続けたりするのだ。現在でも軍の警備は続けられている。
【諸費用等】
プレアヴィヒア寺院入場料 10USD
プレアヴィヒア寺院バイタク 5USD
スラエム⇔プレアヴィヒア寺院チケットセンター バイタク 交渉で往復10USD~