ハルツームをぶらぶら歩く
大通り以外はやけに埃っぽい。時々砂や土も舞っている。観光地ではないから街中の人はほぼ地元民、でもあくせく働いているビジネスマンなどいるのだろうか。一国の首都でありながら、なんとものんびりとした雰囲気だ。
とりあえず安宿を探すが見当をつけていた2つは既に閉鎖していた。少し話をした地元の若者に教えてもらったフンドゥクに泊まってみることにした。英語表記も無く素性が良くわからなかったが、一応宿の体裁はなしていた。
あまりに殺風景な部屋で、なんだか笑ってしまったよ。英語で言うところの「プリズンのような」宿。安けりゃ良いというものでもないが一晩くらいものは試しに、といった感じで。
翌日、結局マーシャルホテルに移った。最初はちょっときれいめな宿を探したのだが満室か高過ぎだった。そんな宿を探したことには理由がある。スーダンでは入国後に外国人登録をしなければならないのだが、ある程度のホテルではそのためのレターを有料で発行してくれる。バックパッカー宿ではまず無理な話なので、まともなホテルに1泊したかったのだ。結局自分で登録事務所に行き書類を作成することにした。ただこれは金を払ってでも誰かの手を借りるべきものである。非常に面倒な作業で言葉も上手く通じない世界でこれは無理だと諦め、事務所で運良く出会った旅行代理店の人にすがる様に丸投げした。(空港にある登録事務所へ直接行けば良かったかもしれない)
さて安宿は蚊が多い。ハルツーム市内ではマラリア感染の可能性は低いのであまり心配はしていないが、それでも何だか嫌らしい。避けるに越したことは無いので殺虫スプレーを入手し部屋中に大量に撒き散らすことにした。においが少し残るが保険みたいなものだ。そして街中の薬局でメフロキンを購入し飲み始める。予防には遅かったかもしれず一抹の不安がよぎる。本来は感染地域に入る少し前から飲み始めなければならないものだ。いよいよ、アフリカでも気を引き締めなければならない地帯に突入だ。
最初に泊まった宿の外廊下から町を眺める。遠くのツインビルの低層階にはショッピングセンターがありそこだけ別世界だった。フリーWiFiのカフェすらあってびっくり。値段が高いのはそこそこ速いネット代と思うことにした。テナントは半分くらいしか埋まっていない。
中央駅付近の鉄道は営業停止中
イスラムの国なのできれいなモスクもある
町中を流れるごく普通の川だがこれでもナイル河
こんな近代的な建物 これはホテル