もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

ラオス手前で足止め

ノーンカーイ

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ラオス手前で足止め、といっても偶発的な事故が起きたわけでもなんでもない。自分の足を自ら止めているだけの話である、まったく。
宿泊は一泊500円のゲストハウスで、食事は一皿100〜150円の料理を宿や食堂や屋台で時にははしごしたり、などという生活を、生暖かい風が吹抜ける町で続けていると、心身ともにまったりしてきて動きたくなくなる。当初は一泊しかするつもりはなかったが、実際にこの地に立つと…。目の前が次の訪問国で、それもメコン川越しに毎日眺めているというのに、行けないのである。いけないなあ…。

ここ数日、天気は良いものの薄曇りの日が続いている。毎朝向こう岸のラオスが宿から眼に入るのだが、薄く靄がかかっているような感じで霞んで見える。川岸近くの林や集落のみが見えその背後は真っ白で見えない。午後は幾分晴れるのだがそれでも霞んだままである。
まあそれもひとつの雰囲気ではあるのだが…、からっと晴れ渡った風景も一度くらい見てみたいものである。もちろんそれが出発を延ばす理由にはならないのだけど…

夜になると、バレーボールとフットサルとセパタクローの試合が何故か同じ敷地内で隣りあわせで行われる場所が、町中にある。結構観客で賑わい入口付近には屋台も集まっている。夕食後には決まってそこに足が向かい、大抵はセパタクローの試合を見学している。オーバーヘッドシュートをオーバーヘッドでブロックするなんて最初は人間業とは思えなかった。見飽きたら、セブンイレブンに寄ってカルピスソーダかコーラを買って宿に帰る。

昨晩も宿のレセプションで連泊を伝えてしまった。
いつでも行くことができるということは、いつまでも行くことができないということの裏返しなのだろうか。



今朝も遅い朝食をとりに川沿いのテラスへ出る。おばちゃんにパッタイを注文しテーブルにつく。やっぱりメコンは霞んでいる。天気良く明るいのに霞んでいる。そのぼうっとした雰囲気は今の僕の心境に近い。曖昧で何をしたいのか自分でもいま一つわからない。積極的に動きたい気持ちはないし、部屋に閉じこもりたいわけでもない。だいいち暑くてそんなことどちらもできない。

そろそろバッテリーも切れるので退散の時間だ。昼飯の注文に白人たちが集まってきた。このテラス席にはコンセントがあるので、ラップトップPCを電源アダプター付きで持ち込んだら最後、席から立てなくなってしまうのは自分でもよーく判っているつもりだ。

もしかしたらすべての原因は、以前に他の旅行者にPDFでもらった漫画なんか読み込んでいるせいかもしれない。(その内一つは少女マンガだったりする… その節はありがとう。)




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【宿】Mut Mee Garden GuestHouse 180THB

【漫画】天使なんかじゃない/矢沢あい 意外とおもしろかった





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