マナウスの有名な黒い水と白い水の合流だけど、既にいろんな所で見てきたので… アマゾン河では特に珍しいものではないようです
マナウスに来る観光客の多くがジャングルツアー目当てです。街中に看板を掲げている旅行代理店は多く、ホテルに併設されていることもあります。僕も泊まった宿の1階にあった事務所で2泊3日のツアーを申し込みました。
朝、車で出発。近郊の船着場まで行き、船でアマゾンの支流に入っていきます。細い流れに入っていくため途中で小さなボートに乗り換えた記憶があります。宿泊は木造のコテージ。ジャングルの中なので高級なホテルなど作りようがありませんし、簡素な造りの方が否応なしにジャングルという環境をダイレクトに体験できる場所でした。良くも悪くも(笑)。昼食後に急に雨が降り出し、初日は結局何もできませんでした。勝手に外出したくても宿の周りは何がどうなっているのか全くわからないジャングル。まずは途切れることのない雨音と湿気で熱帯雨林を感じながらぼうっと過ごしたというわけです。大きな荷物は宿に残し、特に遊ぶものを持ってきたわけではないので、嫌でもそんな時間と静かに対峙する他はありません。さすがに終いには飽きたので一緒にいたフランス人等と話し始めましたが。
翌日は朝から予定通りの行動。
やることといえば密林探検とボートでの移動。ジャングルは何から何まで桁違いの規模でした。当然ですがひと気は全く無く、聴こえる音や流れる空気まですべてが微妙な感触を持った手付かずの自然そのもの。見たこともないような植物や昆虫(時々グロ)。樹上の鮮やかな色彩の鳥や猿たち。ガイドが丁寧に教えてくれます。ブラジル人らしく陽気で楽しい人でした。
地形が平坦なので樹木が途切れる水辺は空が広く流れは穏やかです。意外にも静謐で時間の流れがとても緩やかに感じました。
何か同じような夕日や朝日をこのところ見続けています。
ガイドの手に掛かればこの程度のワニなら簡単に生け捕られる
彼曰く -----日本人の名前は何だか難しいな。んーナカムラでいいだろ? おい、ナカームラ、こっちこっち… 当時中村はまだレッジーナにいたはず。さすがブラジル人!
ピラニア釣りとかワニ捕りとか、アマゾンならではのアトラクションもあります。食事で香草とピラニアのホイル焼きが出ましたが、淡白な味の白身魚なので醤油にあうのではないかな。(サンパウロの日本人街の料理屋ではピラニアのメニューがありました)
ピンクイルカの見学もありました。呼ぶと本当に水面に上がってきてジャンプしてくれましたが、少し場所が離れていたのが残念。農家を見学し栽培している野菜や香辛料を教えてもらいましたが、この手の見学にありがちな、小規模で庭でちょぼちょぼしかやってないような民家でした。
2泊3日はあっという間です。
途中で寄った水上の万屋
そこの息子
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アドウフ・ヒシボア(アドルフォ・リシュボア?)公設市場。結構古びているがピクチャレスクで雰囲気はあるので没落した貴婦人って感じ。デザインは当時のヨーロッパの先端。随所にみられるアイアンワークの装飾が未だ美しい。食堂ではアマゾンで捕れた魚を焼いて食べられます。
ガラナジュースを飲もうとしたら、「原住民のバイアグラ」???
アマゾナス劇場。写真でみるよりかは小柄なオペラハウス。ツアーで内部を見学できます。こんな奥地に建築材をすべてヨーロッパ各地から運び込んで造り上げた執念。未開の地に豪華なヨーロッパを力づくで再現する執念。建物は美しいのにその存在に妙な捻じれを感じて何やらもどかしい。
柱はグラスゴーから運んだ鋳物
アマゾンといえばこれ。悪い意味ではなく狂ってるとしか言い様がない。本編、冒頭のオペラの場面でそのアマゾナス劇場が映ります。暫く時間が空くとどうしてもDVDを観返したくなる映画。可能であれば劇場で!。