もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

チャンディガル

シムラーからマンディ方面へ行き、もう少しヒマーチャル・プラデシュを探索してみたい気もあったが、迷って結局チャンディガルに降りてきてしまった。シムラーの息切れがそうさせたのか、もうシーズンが終わりつつあるせいか。何が理由だったのかよくわからない。でもこういうことはよくある。

チャンディガルも再訪の地である。ただし土曜到着、翌日は日曜。長居はしたくない所だ。コルビジェのキャピタルコンプレックスは前回内部にも入っているのであきらめ、アーキテクチャーミュージアムとル・コルビジェ・センターの訪問だけにした。ミュージアムの方は建物を見て前回訪問済と思い出したが、展示内容までは憶えていなかったので、結果的に来て良かったと思った。センターの方は、チャンディガル建設当時の建設事務所をコルブの展示センターに整備し直したもので、以前は未だ無かったかもしれない。

それにしても、チャンディガルほどリキシャーの似合わない都市はない。日本で言うと関東では筑波学園都市を想像していただければよろしい。そのせいかしらないが話のわからないサイクルリキシャーに出会い腹が立った。初めからやる気が無いのがミエミエで事前に断ればよかったのだが、なんかこいつにデカイ声でうさ晴らししてやろうなんて気を持ってしまったのでつきあわせてしまった。
見るところだけ見て立ち去るだけの街だが、美味しいレストラン以外に、唯一の思い出となるような出来事があった。


知らないでエントランスの階段を上っていったホテルの受付、そして見せてもらった部屋…記憶が急に蘇ってきた。1999年に泊まったホテルだった。安宿の無いこの街で当時のバジェットトラベルでは高い宿泊代と感じていたはず(今もそれ程変わらない…笑)。当時何を考えていたか急に知りたくなって、いてもたってもいられなくなった。もちろん昔の旅の日記帳は日本の僕の部屋にある。長年の時空を超えて記憶が繋がるものの、ほんのわずかでそれも頼りない。この街に対して何を想っていたんだ、当時の自分!?