もう少しだけ旅させて

旅日記、のようなもの(2012-16) 基本一人旅 旅に出てから日本語を使わないので、忘れないように。ほとんど本人の備忘録になりつつあります。情報は旅行時のものです。最近はすっかり懐古モードでひたすらノスタルジーに浸っています。

吹雪のアスタナ

吹雪のアスタナ



シムケントでは特に何かをする訳でもなく、1日をヤサウイ廟観光のためのトルキスタン往復に費やし、その翌日アスタナ行きの列車に乗り込んだ。行程は24時間、久しぶりの長距離列車の旅である。


完全に来る時期を間違えたとしかいいようがない。
早朝に着いたアスタナの駅で朝食をとる前は小雪が舞っていた程度だったのに、いざ街に出る段階で強風と雪で大変なことになっていた。

ホテルは駅から2ブロック先の近いところへ吹雪から逃げ込むようにチェックイン。部屋から外の様子を気にしても雪と風は一向に弱まる気配はない。

おまけに停電中なのでやることが無い。まあ、ちょうど良かった。昼まで横になり夜行列車の疲れをとり、午後から町へ出る。
まずはミグレーションポリスへ行き、入国後済ませていない滞在登録をしなければならないのだ。ところが間違えてバス停を1つ手前で降りてしまい、未だ止まない吹雪の中を余分に歩かなければならなくなってしまった。
これはたまらん、散策など到底無理。寒さはなんとか我慢できるが風と雪が直接吹き付ける顔の部分が大変である。辛いよう。
よってショッピングモールへ逃げる。コーヒー飲みながらネットに繋ぐと本日のアスタナの気温は-7℃、風速14m、体感温度-14度とのこと。ぎゃ〜!



今日は新市街へ行く。
風は前日よりおさまったものの無くなったわけではなく、小雪が時折ちらつく。
この新市街の都市計画マスタープランは日本人建築家、黒川紀章によるもの。だから、吹雪だろうが僕はアスタナに来て一目見なければ気が済まなかった。ただし建っている建築群は彼によるものではなく、カザフか何処かの建築家が設計したものだから、こうなりました、ということ。日本とも欧米とも美的感覚は確かに異なるようだ。

本当は川縁とかもう少し歩きたかったのだけど、やっぱりこの寒さはどうにもならん。残念だが退散だ。よって今日もショッピングモールへ逃げ込む。ドバイのようにいくらでも時間をつぶせるといった類の場所ではないが、一度入ったら暗くなるまで外へ出ることはできなかった…
都市計画の話どころではなかったが、ただ、それ程時間を費やす場所でもないことはかろうじて判った。

以前訪れたサンクトペテルブルグを思い出した。あの時も降雪がひどくてエルミタージュ以外はまともに観光できなかった。






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駅前のバス停 強い風で雪が横に… ホントにこんな感じ
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すごいというか何と言うか、とりあえず、こんな楽天的なデザインが許されるところがちょっとうらやましいなあという感想。



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【宿泊】Astana
Hotel Abay シングル5500KZT